ウィーン:水曜日、国連の核監視機関は、イランの警備員が同機関の女性スタッフに嫌がらせ行為をしたというニュース報道を受け、「容認できない」事件だとして痛烈に非難した。
ウォールストリート・ジャーナルは火曜日、イランの主要な原子力施設ナタンツの警備員が、6月上旬以降のいくつかの場面で国際原子力機関(IAEA)の女性査察官に身体的な嫌がらせをしたと報じた。
外交官の言葉を引用した報道によれば、これらの事件では、身体への不適切な接触や、女性に衣服を脱ぐようにとの命令が行われていたとされている。
報道に対するコメントを求められたIAEAは、その声明の中で、ここ数ヶ月の間に「イランのある施設で、同機関の査察官に対するセキュリティチェックに関連して起きたいくつかの事件」に言及した。
IAEAは「当機関はイランに対しこの問題を即座に断固として提起し、機関のスタッフが関与するこのようなセキュリティ関連の事件は容認できないものであり二度と起きてはならないと、非常に明瞭かつ明確な言葉で説明した」と述べた。
声明では、IAEAとイランがこの問題についてメッセージを交換した後には、それ以上の事件は発生していないということが伝えられた。
「このイランの核施設におけるセキュリティ対策は合理的に強化されている」とイランのIAEA大使であるカゼム・ガリババディ氏は火曜日遅くにツイッターに投稿した。
「IAEAの査察官たちは新しい規則や規制を少しずつ考え出した」
ナタンツの核施設は4月に爆発に見舞われたが、テヘランはこれを「妨害行為」と断言した。
これとは別に、テヘランは今年初頭からIAEAの立ち入りを制限している、また、制裁措置の緩和と引き換えにイランの核開発プログラムを抑制するという世界の大国との合意があるにもかかわらず、2019年以降、核関連の活動を強化するための措置も併せて講じている。
しかしアメリカが2018年に合意から離脱し制裁を再開したとき、この2015年の画期的な合意は綻び始めた。
アメリカが参加する形でこの合意を復活させるための交渉は現在行き詰まっている。
AFP