
ニューヨーク:収監中の反体制派イラン人3名が、来月に開催される米ペンクラブ「ペン・アメリカ」の年次大会で表彰されることになった。
文学と人権のための組織「ペン・アメリカ」は16日、著述家・映画監督のバクタシュ・アブティン氏、小説家・ジャーナリストのキーバン・バジャン氏、著述家・評論家のレザ・ハンダン・マハバディ氏を、2021年「ペンクラブ・バーバラ・ゴールドスミス自由執筆賞」受賞者として発表した。
3人はすべて、検閲に反対する「イラン著述家協会」のメンバーであり、現在、国家の安全を脅かし「プロパガンダを拡散した」などの罪で計15年半の刑に服している。
「バクタシュ・アブティン氏、キーバン・バジャン氏、レザ・ハンダン・マハバディ氏は、『ペン・アメリカ』の活動精神を具現化しているといえます。彼らは、ページ上に文章やアイデアを提供するのみならず、恐れ知らずの生き方を貫き、自由な思考、アート、文化、創造性を支持する権利のために多大な犠牲を払っていると見なされる著述家たちです」とペン・アメリカのスザンヌ・ノッセルCEOは声明で述べている。
「イラン文学界のリーダー的役目を引き受けることで、彼らは、無数の著述家や思想家の道標となってきました。彼らの存在があればこそ、数多くの著述家たちが、自分たちだけではないのだと知ることにより、極めて危険な状況下で想像し、限界を推し進め、弾圧に挑む力を与えられたのです」
「ペン・アメリカ」の大会は、10月5日、恒例会場であるアメリカ自然史博物館にてオークワフィナ氏の司会で予定されている。
AP