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マアリブ市をめぐる戦闘で死亡した140人のうち93人をフーシ派が占める

フーシ派は死傷者数をめったに公表しない。しかし、医療関係者によって死傷者数が確認された。(AFP通信/資料)
フーシ派は死傷者数をめったに公表しない。しかし、医療関係者によって死傷者数が確認された。(AFP通信/資料)
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25 Sep 2021 08:09:14 GMT9
25 Sep 2021 08:09:14 GMT9
  • フーシ派の戦闘員は、戦闘やイエメン政府を支援するアラブ連合軍による空爆で死亡した
  • フーシ派は2月にマアリブ市を奪取する活動を激化させた

ドバイ:戦略的に重要なイエメン北部の都市マアリブをめぐる戦闘の激化に伴い、今週、フーシ派と親政府系部隊に140人以上の死者が出た。軍関係者や医療関係者が24日にAFP通信に伝えた。

複数の軍関係者によると、過去4日間で少なくとも51人の親政府系部隊の戦闘員が死亡し、そのほとんどがシャブワ県や隣接するマアリブ県での衝突によるものだった。

また、イランの支援を受けるフーシ派の戦闘員も、戦闘やイエメン政府を支援するアラブ連合軍による空爆で少なくとも93人が死亡したという。

フーシ派は死傷者数をめったに公表しない。しかし、医療関係者によって死傷者数が確認された。

フーシ派は2月にマアリブ市を奪取する活動を激化させ、この戦闘で双方に数百人の死者が出た。マアリブ市はイエメン北部に残された政府の最後の拠点となっている。

匿名を条件に取材に応じた軍関係者によると、フーシ派は部隊を前進させてマアリブ県の1地区とシャブワ県の3地区の計4地区を掌握したという。

イエメンの紛争はフーシ派が首都サヌアを占拠した2014年に激化し、翌年には国際的に承認された政府を支援するための介入が始まった。

国連の新たなイエメン特使に任命されたスウェーデン人外交官ハンス・グルンドベルグ氏は今週、イエメン紛争で調停役を務めてきたオマーンを訪問した。

グルンドベルグ氏はオマーンの関係者に加え、フーシ派の交渉責任者ムハンマド・アブドル・サラム氏と会談した。

21日に発表された声明によると、グルンドベルグ氏は「持続可能な平和は、平和的な交渉を通じた解決によってのみ達成される。すべての取り組みは、イエメン国民の願いを満たす永続的な解決策を生み出すことができる政治プロセスの活性化に向けて実施されなければならない」と述べた。

国連と米国政府は戦争の終結を目指している。一方、フーシ派は停戦や交渉を行う前に、2016年からサウジアラビアによって実施されているサヌア空港の封鎖を解除するよう求めている。

前回の交渉は2018年にスウェーデンで行われ、双方は大規模捕虜交換に加え、イエメンの生命線としての役割を果たす港があるホデイダ市での停戦に合意した。

しかし、ホデイダでの停戦に合意したにもかかわらず、それ以降も戦略的に重要な同市周辺でフーシ派と親政府系部隊による激しい衝突が発生している。

22日、援助国・機関はイエメンの人道的危機に対処するために6億ドルを追加拠出すると表明した。国連やその他の援助機関は、追加の援助資金がなければ今年の重要な援助プログラムが縮小されると警告していた。

スウェーデン、スイス、EUが共催する22日の国連ハイレベル会合を前に、国連が世界最大と評する人道的危機に対する今年の38億5000万ドルの援助計画は、必要とされる資金の半分しか確保できていなかった。

昨年、7年間の戦争で分断されているイエメンに対する援助資金の大幅な不足が発生して一部の援助プログラムが停止を余儀なくされ、国連は飢餓の危険性が高まっていると警告していた。

AFP

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