





エルサレム:イスラエルの外相が30日、バーレーンに降り立ち、昨年の画期的な外交関係樹立合意への署名以降、イスラエル政府高官による初の高官級のアラビア湾の小国訪問となった。
ヤイール・ラピード外相は、バーレーンの外相と会談を行い、イスラエル大使館の開設を行うため、バーレーンの首都マナーマに飛んだ。これは、イスラエルの閣僚による初の公式訪問となる。
ラピード氏の到着後、バーレーンの航空会社ガルフ・エアは、マナーマとテルアビブ間で初の直行便を就航させる。
イスラエル外交団は、バーレーンの外交団と会談し、二国間関係をさらに強固にするための多くの合意に署名することになっていた。両国は、地域のライバルであるイランに対する共通の不信感から、長年にわたり秘密裏に安全保障関係を築いてきたが、関係を公にしたのは、昨年になってからだった。
イスラエルは、米国が仲介した「アブラハム合意」の一環として、昨年4つのアラブ諸国と正式な外交関係を結んだ。ラピード氏は、6月にイスラエルの外務大臣に就任して以来、既にアラブ首長国連邦とモロッコを訪問し、イスラエルの外交事務所を開設している。
また、バーレーンの初代駐イスラエル大使が今月これまでに着任し、アブラハム合意の締結記念日に、イスラエルの名目上の長である大統領に信任状を手渡した。
バーレーン、スーダン、モロッコ、UAEとの外交関係を樹立する合意は、1979年にエジプトとの間で、1995年にヨルダンとの間で結ばれた平和条約以降、イスラエルとアラブ諸国との間で数十年ぶりに結ばれた平和協定となった。
これらの協定は、国是に対する裏切りと感じたパレスチナ人を激怒させた。彼らはこれを、数十年にわたるパレスチナ人との紛争の解決に進展があるまでイスラエルとの国交を正常化しないというアラブ世界の長年の公約の放棄と捉えた。
AP