
ワシントン:米国務省は、アントニー・ブリンケン国務長官が来週、いわゆるアブラハム合意に関する進展と同地域の安全保障についてイスラエルおよびUAEとの話し合いを持つことを明らかにした。
ブリンケン長官は水曜、イスラエルのヤイル・ラピド外務大臣およびUAEのシェイク・アブダッラー・ビン・ザーイド外務大臣とそれぞれ2者会談を行い、さらに3者での会談も持つ予定である、と米国務省が発表した。
「3者は、昨年のアブラハム合意への署名以降の進展について話し合い、将来の協調の機会や地域の安全保障と安定性など2国間の問題について話し合う予定だ」と国務省は明らかにした。
ブリンケン長官は先月、歴史的な外交合意の1周年に自ら主催したイスラエルとアラブ諸国とのオンライン会議の席上で、さらに多くのアラブ諸国がイスラエルとの国交を正常化するよう働き掛けることを約束した。
昨年9月には、イスラエル、UAEおよびバーレーンの首脳らが、ドナルド・トランプ前大統領の外交的成功として広く認められるアブラハム合意にホワイトハウスで署名した。
その翌月、イスラエルとスーダンが両国の国交を正常化すると発表し、さらに、ジョー・バイデン大統領がトランプ前大統領に勝利した米選挙後の12月には、モロッコがイスラエルとの外交関係を確立した。
バイデン大統領は1月の就任以来、同合意を支持しており、また上級補佐官らは、アラブ諸国とイスラエルが数十年にわたる敵対関係から国交正常化に向かうよう働き掛けていたと話している。
ロイター