
モハメド・アブ・ザイド
カイロ:何十万ドルに相当する新型コロナウイルス(COVID-19)ワクチンが水路に廃棄されているのが見つかり、エジプト保健省の職員3人が逮捕された。
エジプトの検察当局は、首都カイロの南、ミニヤでワクチンが用水路に廃棄されているのが発見されたことを受け、薬剤師、在庫管理担当、運転手の3人を拘留した。
当局は木曜日に、梱包されたままの新型コロナウイルスのワクチンが入った大量の袋が廃棄されているとイブシャク村の住民から通報を受けた。その後、ハラ・ザイード保健大臣が、ミニヤのバニ・マザール・センター保健部門の職員が行政区域の保健部門役員が使用することになっていたワクチンを発見したと報告した時点で、公式に捜査が開始された。
さらなる捜査では、18,400回分、502万4000エジプト・ポンド(33万3000ドル)相当のワクチンが在庫から紛失していることが判明。廃棄されたワクチンのうち13,400回分はすでに使用が不可能と報告された。
逮捕された3人の職員は使い込みと公金への損害の罪を否認し、ワクチンは盗まれたのだとしているという。だが、エジプト検察当局によれば、保健省に窃盗の報告は届いていないという。
職員たちは3人全員があと15日間、尋問のために拘留され、その間に携帯電話での会話やワクチンを廃棄場所に輸送するために使われたとされる車両の追跡データなどの捜査が進められる。