Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • instagram
  • Home
  • EU:イランはウィーンでの核協議再開の準備ができていない

EU:イランはウィーンでの核協議再開の準備ができていない

Short Url:
16 Oct 2021 06:10:56 GMT9
16 Oct 2021 06:10:56 GMT9
  • イラン、イスラエルへの対応について「怠慢」だと国連機関を批判

ブリュッセル:欧州連合(EU)の高官が金曜日に語ったところによると、イランは核開発を巡り核合意に参加する世界の大国らとの協議に戻る準備がまだできておらず、イランの新たな交渉チームは、今後数週間にブリュッセルにおいてEUと会合を開く際、協議に提出される文書について議論したいと表明している。

イランと世界の大国らとの間で協議が途絶えてから4ヶ月が経過した現在、協議の首席調整官をつとめるEUのエンリケ・モラ事務次長は、イランの核交渉チームのメンバーと面会するため、木曜日にイランを訪問した。

イランのイブラヒム・ライシ大統領はこれまで、経済制裁の緩和と引き換えにイランが核開発を抑制するという取り決めを双方が遵守するという核合意の立て直しに向け、ウィーンで開催される米国との間接協議について、これに参加することを拒否してきた。

中国、ロシアとともに核合意に参加しているフランス、イギリス、ドイツの外交官らは、モラ氏の訪問を前に、イランの核活動がエスカレートし、交渉が停滞していることから、「通常通り」とは言えない非常に重要な時期に来ていると述べた。

米国は、もう時間がないと述べた。。同氏は匿名を条件に記者らに対し、「イランまだウィーンでの交渉に参加する準備ができていない」と述べたうえで、イランが「ウィーンでの協議に戻り、交渉を終わらせることを絶対に決めている」と考えていることを明らかにした。

イランは、「すぐに」交渉に復帰すると繰り返し述べているものの、明確なスケジュールは示していない。

欧米諸国の外交官らは、10月末までにウィーンで協議が再開されることを期待していた。

しかし、モラ氏のイラン訪問後、イラン外務省はブリュッセルでEUと数日中に協議を行うと発表した。

「イランは、話し合いのための話し合いではなく、現実的な結果を伴う話し合い、つまり包括的共同行動計画(JCPOA)を復活させる方法についての最終的な合意を求めていると主張した」とある関係者は語った。

同氏は、ブリュッセルでの会議を「良いアイデア」と表現し、6月から協議されずにいる文書に双方が目を通し、イランの新たな交渉チームが持つと思われる疑問点を明確にすることができると述べた。「我々は、ウィーンで再開される協議の最終的な目的に関する状況をさらに明確にしているところであると思う。これはすぐに行われるだろう」と語った。

フランス外務省のアンヌ=クレア・レジェンドル報道官は、早期に合意に達するために、6月の協議で中断したところから、直ちに協議を再開すべきだと述べた。

クレア・レジェンドル報道官は記者団に対し、「イランは、交渉のテーブルに戻り、合意を再建するという共通の願望を共有しているという意思を、行動で示す必要がある」と述べた。

欧米諸国の外交官らは、イランの新たな交渉チームが、前任者の慎重派とは異なり、反欧米の強硬派として知られる大統領の下で、すでに合意された内容を超える新たな要求をするのではないかと懸念していると述べた。

これとは別に、イランは国連の国際原子力機関(IAEA)が、イランの宿敵であるイスラエルが核開発を行っているという疑惑は無視する一方、イランに目を光らせていると厳しく批判した。

イスラエルは中東で唯一、最大300個の核弾頭を保有していると言われているが、イスラエルは核弾頭の保有についてこれまで肯定も否定もしていない。また、イランとは異なり、イスラエルは核拡散防止条約(NPT)に加盟していない。

イランのIAEAを担当するカゼム・ガリババディ大使は、「イスラエルの核開発プログラムに関する沈黙と怠慢は、NPT加盟国に対しに否定的なメッセージを送ることになる」とツイートした。

ガリババディ大使は、NPT加盟国であることは「断固とした検証を受け入れる」ことを意味し、NPTの非加盟国であることは「いかなる義務や批判からも解放され、さらには(報われる)ことを意味する」と投稿した。

「NPTの加盟国であることと、IAEAの保障措置の完全実施を両立させるメリットとは何なのだろうか。」

ガリババディ氏は、IAEAのラファエル・グロッシ事務局長が今月初めに『エナジー・インテリジェンス』に語ったインタビューについて反応した。

IAEAがイランの核開発には力を入れている一方、イスラエルの核開発には力を入れていないのはなぜか、という質問にグロッシ事務局長はこのように答えた。「IAEAとイスラエルとの関係は、NPT加盟国がNPT非加盟国と持つ関係に基づいている。」

イランは、NPTが発効した1970年以来、NPTに加盟しており、原子爆弾の獲得や製造の野望があることを常に否定している。

一方NPTに一度も加盟していないイスラエルは、イランの核保有を阻止するためには何でもすると繰り返し警告している。

NPTは「核軍拡競争の停止を達成し、核軍縮のための措置をとること」を各国に求めている。

 

特に人気
オススメ

return to top