
カイロ:エジプトの大統領は25日、全国に数年間発令されていた緊急事態宣言を延長しない旨を発表した。
アブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領はフェイスブックへの投稿で同決定を知らせた。宣言の解除は、「エジプトが近隣地域において安全と安定のオアシスになった」ためだと述べた。
エジプトは2017年4月に同宣言を発令し、3ヶ月ごとに延長してきた。
緊急事態宣言は、100人以上の犠牲者と多数の負傷者を出した、コプト教徒を狙った教会の爆破テロや攻撃を受けて発令された。その後エジプト政府は、3ヶ月ごとに宣言を延長してきた。
緊急事態宣言によって、令状なしの緊急逮捕や起訴の迅速化、特別法廷の設置などが可能となっていた。
宣言に伴う緊急的な措置は事実上、先週末に終了した。
(AP通信、ロイター通信)