
アラブニュース
ドバイ:スーダン軍のアブドゥル・ファッターフ・アル・ブルハン司令官は、軍部が政府の実権を握りアブダッラー・ハムドゥークが排除された翌日の火曜日に行われたテレビ演説で、軍部はスーダンの夢を叶えるためできる限りすべての妥協をした、と述べた。
「ハムドゥーク氏は私の自宅におり、普段通りに生活している」が同氏の身の安全のために隔離されている、とブルハン氏はテレビ演説で述べた。軍部トップであるブルハン氏はその後、ハムドゥーク氏は今日中に自宅へ戻される、と語った。
ブルハン氏は、2019年の「憲法宣言」が「破棄されておらず、それは文民提携者に関する項目だけである」と強調した。
憲法宣言は文民政権への移行の枠組みを取り決めている。
「我々は文民政権への移行実現を目指している」と同氏は述べた。
統治評議会議長として暫定移行政権のリーダーを務めていたブルハン氏は、軍事クーデター発生を受けて統治評議会を解散させ、非常事態を宣言していた。
「ジュバにおける和平合意以来、移行政権内部で相互不信が高まっていた」とブルハン氏は演説で述べた。
スーダン暫定政権と主要反政府勢力であるアル・ヘルウ運動(スーダン人民解放運動北部勢力へルウ派)は、3月に南スーダン首都ジュバで署名された和平合意に基づく和平交渉を再開することで合意していた。
ブルハン氏は、軍部に対する扇動行為や敵対行為が多発しており内戦が発生する危険性が高まっていた、と述べた。
同氏はまた、文民勢力と軍部の対立解消方法について米国のジェフリー・フェルトマン特使と協議した、と述べた。
フェルトマン氏は週末、緊張の高まりを和らげるために軍部ならびに文民指導者と会談していた。
同氏は近日中に司法組織が設立されることを約束している。
「軍部は移行政権を独自に継続運営することはできず、スーダン人民の参加が必要だ」とブルハン氏は述べた。
軍部司令官である同氏はまた、今後設立される立法府は革命に参加した若者も参加するものとなる、と述べた。
アブドゥル・ファッターフ・アル・ブルハン司令官は火曜日に行われたテレビ演説で、スーダンの軍部はスーダンの夢を叶えるためできる限りすべての妥協をした、と述べた。