
サイード・アル・バタティ
アル・ムッカラー:イエメン西海岸に展開する合同軍(Joint Forces)は20日、タイズ県とホデイダ県で戦略的に重要な地点を掌握した。地元の軍関係者がアラブニュースに語った。
アラブ連合軍の戦闘機による航空支援を受けた合同軍は19日、ホデイダ県のハイス地区を掌握したと発表した。イッブ県、タイズ県、ホデイダ県を結ぶ重要な道路も掌握したという。ハイス地区の南と東にある戦略的に重要な高地を解放するために攻撃を開始した直後のことだった。
20日には、一部の部隊がタイズのマクバナ地区にあるシャメル地域に進出した。また、別の部隊がタイズのアル・バレ地区を見下ろすアル・アラフ山を掌握したと発表した。
合同軍「Giants Brigades」の軍関係者は、「我々は現在シャメルにおり、マクバナ・シャメル間の掌握を進めている」と語った。
合同軍は、シャメルとマクバナを結ぶ幹線道路を掌握することで、タイズ県西部におけるフーシ派の補給路を効果的に遮断し、タイズ県の主要な工場を抱える産業地区アル・バレを包囲することになる。
イエメンの軍事専門家や当局者は、フーシ派と戦う勢力がタイズ県西部のフーシ派支配地域にさらに進出すれば、西からのタイズ包囲網を部分的に終わらせることができると考えている。
関係者によると、過去2日間の戦闘ではフーシ派からの抵抗が小規模だったため、両県での迅速な進軍が可能になったという。
このイエメン軍関係者は、「一握りのフーシ派が我々の進軍に抵抗しただけだ」と話した。
アラブ連合軍の監督の下、合同軍は11月12日、紅海に面したイエメン西部ホデイダ県の広大な地域から撤退したと発表した。これらの地域にはホデイダ市の一部が含まれている。撤退の目的は他の戦場で戦力を強化し、イエメン全土で新たな戦線を開くためだとしている。
フーシ派は、イエメン政府軍とアラブ連合軍がイエメン中部マアリブ県で行う消耗戦術によって大きく消耗している。その結果、合同軍はホデイダとタイズでより迅速に戦果を上げることに成功した。
イエメン軍関係者は、フーシ派が軍事力のほとんどをマアリブ市の掌握に向けて継続的に行っている攻勢に注ぎ込んだと考えている。マアリブ市はイエメン北半部におけるイエメン政府の拠点となっている。
アラブニュースの取材に電話で応じたタイズのイエメン軍将校、アブドル・バシット・アル・バヘル氏は、「これらの勝利はフーシ派を混乱させ、フーシ派の余裕をなくすものだ。また、フーシ派の消耗を招き、後にフーシ派の敗北に拍車をかけるだろう」と述べた。
イエメン中部のマアリブ県では、イエメン軍と親政府系部族がジュバ地区で過去24時間にフーシ派と激しい戦闘を行い、多くの地点を解放した。