

ハルツーム:スーダンの軍の指導者が情報機関トップのポストを全面的に見直し、少なくとも8人の総合情報官を解任し、軍の情報局長を交代させたと、2人の当局筋が28日、ロイター通信に語った。
アブドゥルファッターフ・ブルハン主権評議会議長によるこの決定は、10月25日のクーデターで軟禁状態に置かれていたアブダッラー・ハムドゥーク首相を復職させる合意を同議長がまとめた1週間後の出来事だ。
解任された当局者のうち、5人は上級職で、2019年に長年支配を行っていた独裁者のオマル・アル・バシール氏が打倒される前からその職に就いていた。27日、複数の当局筋は、ブルハン議長が総合情報局の局長を交代させたと述べた。
これらの決定が、ハムドゥーク首相の復帰後の権力バランスにどのような影響を与えるかは、直ちには明らかになっていない。
ハムドゥーク首相は27日、ここ数週間の軍に反対するデモ隊に対して、死者を伴う暴力が発生したことを受けて、同国の警察トップ2人を交代させた。
一方、ブルハン議長は、EUのアフリカの角地域担当のアネット・ウェーバー特使と会談し、暫定立法評議会の設立を含む暫定統治機構、特に選挙プロセスに関連する仕組みを完成させる必要性を議論した。
会談の中でブルハン議長は、「自由で公正な選挙が行われるまで、暫定期間を守ることを約束」し、ハムドゥーク首相が作る政権が国の仕事を遂行するのを支持することを強調したと、国営通信社SUNAが報じた。
ウェーバー特使は、選挙を実施するために、スーダンの政治移行プロセスを、特に物流面や技術面でEUが継続的に支援することを確認した。特使は「スーダンは、この地域と紅海の安全保障にとって重要な国だ」と述べた。
クーデターの前、軍はバシール大統領に対する反乱に参加した文民グループと権力を分かち合っていた。
これらのグループ内の多くは、軍が政治から手を引くことを望むと述べ、ブルハン議長とハムドゥーク首相の間で結ばれた合意に反対している。
合意の条件の1つは、クーデター以降に逮捕された政治犯を釈放することだった。一部は釈放されているが、引き続き拘束されている人もいる。
スーダンに関する欧米の外交政策を主導する米国、英国、ノルウェーは、スーダン全土で政治的信条を理由に投獄されている全ての人々の釈放を求めた。
「これらは信頼を回復し、スーダンを自由と民主主義の道に戻すために必要な措置だ」と、これらの国々は声明で述べた。
ロイター