
カイロ:エジプト国営のメディアが26日、エジプトのシナイ半島沖で爆発音が聞こえたという複数の目撃者の証言を伝えた。アカバ湾に物体が墜落するのを目撃したという。
国家情報機関と関係のあるアル・カヘラ・ニュースのテレビが、エジプトの海辺の町ダハブから約2キロ離れたところで爆発があったと伝えた。
ある目撃者はAFPに対し、「海の方から大きな爆発音が聞こえ、その後、見慣れない物体が海に落ちていくのが見えた」と語った。
犠牲者は報告されていない。
ダハブはイスラエル南端の町エイラートから南に約125キロのところに位置する。イスラエルは11週間以上にわたり、過激派組織ハマスと苛烈な戦争を続けている。
シナイ半島南部付近では飛行物体が繰り返し墜落しており、エジプト軍は複数回「紅海の南の方から飛来したドローン」と指摘している。
イランが後ろ盾のイエメンの反政府勢力フーシ派は、10月7日にイスラエル・ハマス戦争が始まって以来、イスラエルに向けてドローンとミサイルによる攻撃を立て続けに行っている。
そのほとんどが標的には届かず、迎撃されることも多い。
フーシ派は、ハマスが管轄するガザ地区との連帯を示すための攻撃と主張している。ガザの保健当局は、今回の戦争で2万900人以上が殺害されたと発表している。
10月7日、ハマスがガザ地区と国境を接するイスラエルを越境攻撃したのを受けて、イスラエルはハマスに対して宣戦布告した。イスラエルの統計に基づきAFPが集計したところによると、約1140人殺害され、そのほとんどが民間人だった。
エジプトでは10月下旬、イスラエルと国境を接するタバでドローン2機が墜落し、6人が負傷した。
エジプト空軍は今月初め、ダハブ近くのエジプト領海上で探知されたドローンを撃墜したが、治安筋によると、どこから飛来したドローンか「不明」である。
AFP