
サイード・アル・バタティ
アル・ムカッラー:イエメンと米国の政府高官らは、イランの体制がフーシ派への武器供与と訓練を通じてイエメン戦争を延々と続けていると非難し、フーシ派が軍事活動を放棄し、平和に向けた取り組みに従うことを改めて要求した。
3日、イタリア外務・国際協力省とローマのイタリア国際政治学研究所の後援で毎年開催されているハイレベル会合の地中海対話の中で発言した、イエメンのアフマド・アワド・ビン・ムバラク外相と米国のレンダーキング・イエメン担当特使は、イランがイエメンで負の役割を果たしており、フーシ派は戦争終結のための平和協定を結ぶことに真剣でないという点で一致した。
同外相は、イランは核協議で譲歩を引き出すため、また、敵対勢力に仕返しをするために、イエメンをゆすりのカードとして利用していると述べた。
「イランはイエメンを交渉の切り札として利用しており、ウィーンで協議を行っている間にイエメンで何かを得ようとしている」とイエメンの外相は述べ、自分たちにはイエメンを統治する天命があるのだというフーシ派の強硬な信念が、平和に向けた取り組みの受け入れを阻んでいると主張した。
「彼らは、自分たちが優れており、イエメンを支配する神から授かった権利を有していると信じている。それは彼らのイデオロギーに根ざしている。我々は、全てのイエメン人が平等であることを彼らに認めてもらいたい」
米国のイエメン特使は、フーシ派がイエメンで、主に中部のマアリブ州で、軍事活動をエスカレートさせていることや、サウジアラビアに対する越境攻撃は、彼らが戦争を終結させる意思がないことを証明していると述べ、イランがイエメン政府を転覆させようとしているという非難を繰り返した。
「フーシ派がイエメン政府を倒そうと目論んでいることは明らかだ。イランも同じことを望んでいると思う。フーシ派が和平に真剣であれば、マアリブ攻撃は止めるはずだ」と、レンダーキング特使は述べ、フーシ派はマアリブでの攻撃中に出した多くの死傷者を補うために、脅しと圧力によって支配下の人口密集地で若者を「強制的に徴兵」していると付け加えた。
「フーシ派は今のこの世論に真っ向から逆行しており、これは軍事的解決策から政治的解決策に移行する意思がフーシ派にあるかどうかを試す事例のようなものとして見なされている」と、レンダーキング氏はマアリブ攻撃について述べた。
ビン・ムバラク外相は、フーシ派がマアリブを占拠すれば、イエメンの政治プロセスには終止符が打たれ、イエメンの人道危機に影響を与えるだろうと警鐘を鳴らした。同外相は、国外の援助国に対し、イエメン政府が、イエメン・リヤルの急激な下落を含む国内の経済問題に対処するのを支援するよう求めた。
「マアリブは要だ。もしマアリブで戦闘が続き、フーシ派が軍事的勝利を収めることができると考えれば、和平プロセス全体が崩壊し、全てに悪影響を及ぼすことになる」
これとは別に、アラブ連合軍は4日、中部マアリブ州のフーシ派の標的に対して11回の空爆を行い、フーシ派60人を殺害、軍用車両7台を破壊したと発表した。
この発表は、政府軍がフーシ派による容赦ない攻撃と闘う中、マアリブ市郊外の主戦場で激しい戦闘が続いている時に出されたものだ。
アラブ連合軍による集中的な空爆は、地上のイエメン政府軍を援護し、フーシ派が部隊を強化しようとするのを阻止した。