
サイード・アル・バタティ
ムカッラー:アラブ連合軍の戦闘機がフーシ派の標的への空爆を強化する中、イエメン陸軍の司令官が中心都市マアリブ郊外で過去24時間に死亡した少なくとも100人の戦闘員の一人であったと当局が発表した。
ナーセル・アル・タイバニ元帥は、フーシ派の侵攻を防ぐために政府軍を指揮していたが、市の一部を見下ろす戦略的なアル・バラック山地で死亡した。
イエメン軍指導部の軍事関係者であるラシャド・アル・メクラフィ氏は、アラブニュースに対し、「英雄であるナーセル・アル・タイバニ元帥は、13日の早朝、フーシ派の狙撃手の銃弾が頭部に命中し、殉職した」と述べた。
同司令官は、山の東側からフーシ派を押し戻した部隊を率いていたという。
マアリブ州では、週末に忠誠派の拠点を激しく砲撃した後、アル・バラックに侵入したフーシ派民兵に対して軍が反撃を開始し、少なくとも100人のフーシ派戦闘員が死亡した。
アル・メクラフィ氏によると、軍隊はアル・バラックからフーシ派を追放し、現在はマアリブ州の南にある砂漠地帯で戦闘を続けているという。またフーシ派はアル・バラックを制圧するために精鋭部隊を動員したという。
アル・メクラフィ氏は「フーシがアル・バラックのほんの一部でも占拠すれば、マアリブにとって深刻な脅威となる」と付け加えた。
フーシ派民兵は2月にマアリブ市を攻撃し始め、同市の油田・ガス田や主要発電所を含むイエメン北半部の完全支配を目指している。
戦闘や連合軍の空爆で何千人もの兵士を失ったにもかかわらず、フーシ派は地上、ミサイル、ドローンによる攻撃を強化している。
イエメンの司令官によると、フーシ派は、数百人の戦闘員が街を守る部隊に突撃する軍事戦術である「人間の波」攻撃を行っていたという。
国連イエメン担当特使のハンス・グルンドベルグ氏は、13日にマスカットを訪問し、オマーン政府関係者およびフーシ派の交渉責任者であるモハメド・アブドゥル・サラム氏と、国連が仲介している戦争終結のための和平努力について話し合ったことを発表したが、マアリブでの戦闘が拡大している。
「#イエメンでの戦闘を緩和し、包括的な解決を目指した政治的対話を開始するための方法を議論した」と特使事務所はツイートしている。
グルンドベルグ氏は、14日の国連安全保障理事会で、国内外のイエメンの主要関係者や地域・国際機関の関係者との会合の成果を説明する予定である。