
アラブニュース
ドバイ:連合軍は、イランのハッサン・イルルー駐イエメン大使の避難に関するホセイン・アミラブドラヒアン外相の発言を否定した。アル・アラビーヤTVが22日に報じた。
イランの国営TVは、新型コロナウイルスに感染したと報じられていたイルルー駐イエメン大使が21日に死亡したと報じた。
連合軍の報道官を務めるトゥルキ・アル・マリキ准将は、イラン側の発言は意外なものではなく、イラン外交の振る舞いを反映したものだと述べた。
アル・マリキ氏によると、連合軍はオマーンとイラクの外交的仲介に感謝し、イルルー氏の健康状態が報告されてから48時間以内に人道的配慮から同氏の移送を円滑化する措置をとったという。
アル・マリキ氏は、「サウジアラビア王国に向けられたこれらの侮辱的な発言は人道的価値と原則に反しており、サヌアから(イラクの)バスラへのイルルー氏の避難に協力した連合軍の人道的で高潔な姿勢を尊重するものではない」と述べた。
アル・マリキ氏は、連合軍の合同軍司令部は必要とされるすべての施設の提供や許可を行い、イラク空軍が提供するC-130医療搬送機の後方支援も行ったと指摘した。
アル・マリキ氏は、イルルー氏がイエメンに不法入国し、フーシ派による秩序の破壊と戦闘を支援していたと述べた。
アル・マリキ氏はまた、イエメンでの戦闘に関与したイラン人の避難は、2019年にサウジアラビア空軍がイラン軍艦サビズの乗組員を避難させたのに続き2例目だと指摘した。
イルルー氏は戦争で荒廃したイエメンから召還された後に死亡した。イランは治療のためにイルルー氏を召還したと説明している。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、イエメンの首都サヌアを支配するフーシ派とイランの間で緊張が高まっていることを理由に、イルルー氏が解任されたと報じていた。
ドナルド・トランプ大統領(当時)政権下の米国務省は、イルルー氏をイランの強力な準軍事組織、イスラム革命防衛隊の一員と評していた。