
カイロ:リビアの複数の都市で数百人の市民が街頭に繰り出し、待ち望まれていた24日の大統領選が延期となったことに抗議した。選挙延期は、北アフリカの同国の10年に及ぶ混乱が終結するという希望に打撃を与えるものだった。
複数の議員候補者や政治団体が抗議行動を呼びかけており、これは石油資源に恵まれるも武装勢力の温床となり現在も東西に分断されている同国の脆弱な安定に対するリスクを浮き彫りにしている。
リビアの選挙管理委員会は大統領選の新たな日程として1月24日を提案している。この後の2月15日には議会選挙が予定されていた。しかし、日付については、同国の対立する各派閥は公式に決定や合意をしていない。
ベンガジでの集会では、抗議活動の参加者らが「選挙にイエス、延期にノー」と書かれた横断幕を掲げた。
「リビア全土で予定通り選挙を行わなければならない。延期やリビア国民の意志の改ざんを拒否する」と活動家のモハメッド・アローフィ氏は群衆に語りかけた。
これに先立ち、多くの有力な議員候補が、「救国の金曜日」と彼らが名付けた日に集会を行うよう呼びかけるポスターを配布していた。
このポスターには抗議活動者の要求、すなわち選挙の最終期限を1月24日とすることなどが列挙されていた。
「受け身でいてはならない。街頭に繰り出し意見を表明しよう。自分たちの意志を尊重させるのだ」ベンガジの議員候補アル・サルヘム・アル・ニフーン氏は自身のFacebookページにこう投稿した。
また、トブルク、デルナなどリビア東部の市や町でも、同じ目的で抗議活動を行う人々が集結した。西部の都市ミスラタ、南部の村カトルーン、リビア中部の町フーンでも、小グループが街頭へ繰り出した。
AP