
サヌア:イエメンのフーシ派は28日、支援物資を運ぶ国連機による首都サヌアへの一時的なフライト再開を許可したと発表した。サウジ主導のアラブ連合軍の空爆でフライトを停止してから1週間後のことだった。
フーシ派が運営するアル・マシラテレビは、「民間航空局が、国連やその他の組織によるサヌア空港へのフライトを一時的に再開することを発表した」と報じた。
「(フーシ派政権の)外務省は、サヌア空港がフライトを受け入れる準備ができていることを、国連を始めとするすべての国際機関に通知するよう連絡を受けた」
イエメンの医療関係者によると、アラブ連合軍の空爆で子どもと女性を含む民間人3人が死亡したという。
アラブ連合軍は、同軍の作戦は国際人道法に基づいて実施されていると主張し、フーシ派が民間人を人間の盾として使っていると繰り返し非難してきた。
サウジアラビアは、イランがフーシ派に高性能の武器を供給し、イランの「代理勢力」ヒズボラがフーシ派の部隊を訓練していると長期にわたって非難してきた。
イラン政府はサウジアラビアの非難を否定している。また、ヒズボラは27日、サウジアラビアの非難を「ばかげたこと」だとはねつけた。
米海軍は先週、漁船1隻から1400丁のAK-47ライフルと弾薬を押収したと発表した。米海軍は、漁船はイランからフーシ派に武器を密輸していたと主張している。
フーシ派は28日、アラブ連合軍が「古い通信・航空管制装置を交換するためのサヌア空港への物資の搬送を妨げている」と非難した。
フーシ派は続けて、「これらの機器が古いことから、長期的な運用が保証されていないことは国連や国際機関にすでに通知している」と述べた。
フーシ派はまた、「これらの機器が突然故障した場合、離着陸の責任は国連や国際機関が負うことになる」と警告した。
イランの支援を受けるフーシ派は、隣国サウジアラビアに対し、空港や石油インフラを標的としたミサイルや無人機による攻撃を繰り返してきた。
国連と米国は戦争の終結を推進しているが、フーシ派は停戦や交渉を行う前に、アラブ連合軍によるサヌア空港の封鎖を解除するよう要求している。
国連は、イエメンの戦争による直接的・間接的な影響で死亡する人の数が年末までに37万7000人に上ると推定している。
イエメンの人口約3000万人のうち80%以上が人道支援に依存している。
AFP