
サイード・アル・バタティ
アル・ムッカラー:木曜、フーシ派のミサイルもしくはドローン攻撃による爆発が南部シャブワ県の軍事基地を襲い、少なくとも11人の政府軍兵士が死亡し、他に17人が負傷したことが現地の当局者とメディアで伝えられた。
現地の政府関係者がアラブニュースに伝えたところによると、大爆発で基地が吹き飛ばされたとき、ジャイアンツ・ブリゲード(Giants Brigades)の兵士はメルクハ・アス・スーフラ地区の軍事基地内に再集結していたという。
「ジャイアンツ・ブリゲードはメルクハ・アス・スーフラの別の地域へ進軍してフーシ派の侵入から防衛する準備をしていました」と、匿名希望の政府関係者が伝えた。
現地メディアの報道では、爆発はフーシ派が発射した弾道ミサイルが引き起こしたものだという。しかし別の情報筋では、フーシ派が操作する爆発物搭載ドローンが基地を攻撃したとされている。
火曜夜、フーシ派が発射した2発の弾道ミサイルがシャブワ県の県都にあるアタク空港内に着弾した。ジャイアンツ・ブリゲードが現地の部隊から空港の担当を任された直後のことだった。
新たに就任したシャブワ県のアワド・モハメド・アル・ワゼール知事がアタク病院の負傷兵を訪問した。
イエメンの軍事アナリストのカレド・アルナシ氏によれば、軍司令官はシャブワ県の新部隊に対するフーシ派の攻撃を予測しており、予防措置を講じていたという。
同氏はツイッターに「これが戦争の本質です。しかしこのこと(フーシ派の攻撃)がシャブワ県でのジャイアンツ・ブリゲードの活動や使命に影響を与えることはありません」と投稿した。
ジャイアンツ・ブリゲードを含む3つの主要部隊の総称である合同軍(Joint Forces)の数百人の部隊が、フーシ派と戦闘中の政府軍を増強するため、タイズとホデイダの政府支配地域から南部シャブワ県に移動していた。
現地の軍関係者によれば、シャブワのジャイアンツ・ブリゲード部隊がバイハン、アイン、ウサイラン地区からフーシ派を追放する攻撃に参加するのだという。
リヤドでアラブ連合軍は、過去24時間で中部のマアリブ県で政府軍を支援するために22回の空爆を実行し、150人のフーシ派が死亡し、15台の軍事車両を破壊したと発表した。
フーシ派による新たな地域の占拠を防止するとともに政府軍の進軍の道を整えるため連合軍は攻撃を強化しており、過去2ヶ月、マアリブ県、ジャウフ県、ホデイダ県で数百人のフーシ派戦闘員が連合軍の空爆で死亡している。