
モスル(イラク):イラク当局は、シリア北部のクルド人が運営するキャンプから、ダーイシュ派と関係のあるイラク人家族111人を送還した。地元当局者が10日に明らかにした。
送還される家族は9日にモスルに到着し、ニネベ州南部アルジャダのキャンプに移送されたと、その匿名の当局者は話している。彼らは土曜日に到着し、ニーナワー州のモスルの南にあるアルジャダーキャンプに移送されたと、名前を挙げられなかった当局者は述べた。
2021年5月以来、聖戦主義者ISグループに関連する少なくとも339家族が、シリア北東部のアルホルキャンプからアルジャダへ移送されている。アルジャダのキャンプでは約7500人の国内避難民を受け入れている。
イラク当局によると、これら避難民の中には、サラフッディン県やラマディ県など、イラク国内の他の地域から来た聖戦主義者の家族も含まれているとのことである。
それぞれの出身地への帰還の知らせは、2014年から2017年にかけてイラクの3分の1を支配したISの残虐な統治を生き延びた住民たちの懸念を呼んでいる。
2017年末、イラクは米国主導の多国籍軍の支援を受けて、すべての都市部からダーイシュ派を追い出し、ISに対する「勝利」を宣言した。
イラク当局は先月、クルディスタン自治区以外のイラクで避難民を保護する最後のキャンプ、アルジャダを閉鎖する意向を発表している。
しかし、その閉鎖までのプロセスは長く、またISの家族の受け入れを望まない地元住民たちの抵抗にさらされている。
国際移住機関(IOM)によると、ISの支配下で600万人のイラク人が避難民となった。
そのうち約120万人はいまだに家に帰ることができておらず、10万人以上がキャンプの外の「非公式の場所」で暮らしているという。
AFP