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サウジアラビア「クリエイティブ・ファインアートの母」サフィーヤ·ビンザグルさんへの賛辞

故サフィーヤ・ビンザグル氏と片倉もとこ氏、1988年(©️片倉もとこ記念沙漠文化財団)
故サフィーヤ・ビンザグル氏と片倉もとこ氏、1988年(©️片倉もとこ記念沙漠文化財団)
沙漠文化財団のメンバーがサフィーヤ・ビンザグル・ギャラリー(ジェッダ)を訪問 2019年(©️片倉もとこ記念沙漠文化財団)
沙漠文化財団のメンバーがサフィーヤ・ビンザグル・ギャラリー(ジェッダ)を訪問 2019年(©️片倉もとこ記念沙漠文化財団)
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15 Sep 2024 07:09:58 GMT9
15 Sep 2024 07:09:58 GMT9

アラブニュース・ジャパン

東京:エジプト、イラク、アラブ首長国連邦で大使を務めた片倉邦雄氏は、先週亡くなったサフィーヤ·ビンザグルさんに敬意を表し、文化分野において日本とサウジアラビアの関係強化に大きく貢献したことを強調した。サフィーヤさんはサウジアラビアで「クリエイティブ・ファインアートの母」と呼ばれ、ビジョン2030運動の象徴としても知られている。近代の王国の始まりから覚醒の時代までの全過程を生き、日本とサウジアラビアを文化的につなぐ手助けをした。ガーズィー・ファイサル・ビンザグル現駐日サウジアラビア大使のおばにあたる。

一般財団法人片倉もとこ記念沙漠文化財団の評議員会議長でもある片倉大使は、亡き妻もとこさんと共に接したサフィーヤさんの「温かく勇気づけられる人柄」を懐かしく振り返った。「彼女の支援は、妻のワーディ・ファーティマ での文化人類学のフィールド・ワークで重要な役割を果たして下さいました」と彼は語った。「彼女はいつも財団のフォローアップミッションを両手を広げて歓迎し、私たちとの深い個人的なつながりを培ってくれました」

片倉氏によると、サフィーヤさんは多くの人にインスピレーションを与えた才能あるアーティストであるだけでなく、大切な友人であり、メンターでもあった。同氏は「彼女の創作への情熱と絵画への献身は消えることのない足跡を残し、彼女の芸術的遺産は将来の世代にインスピレーションを与え続けることでしょう」と語った。

ビンザグル大使は、「文化の橋を架けることは、両国間に卓越した未来を作るための核心であり、私は大使として、これを支えるために努力しています。なぜなら、共通の利益が共通の展望と相互支援の価値に達する機会を作るからです。亡きおばが担った使命は、これからも新しい時代を創造していくことでしょう。彼女は後世のため、芸術文化の構築と推進に尽力することで、その道を開いた柱の1つでした。王国は彼女をクリエイティブ・アートの文化遺産の母だと考えています」と語った。

サフィーヤ・ビンザグルさんと彼女の日本の友人はその友情を通して、将来のアラブと日本との関係の地平を開く扉を叩いた。片倉もとこ氏 はサウジアラビアのワーディ・ファーティマの人びとと暮らしていた時、砂漠の文化には日本にも通じるコンビネーションがあると感じていた。彼女はそれを「『ゆとろぎ(ゆとり+くつろぎ−りくつ)』の文化」と呼び、砂漠が人々をどのように映しているか、また詩や芸術、快適でバランスの取れた人生観が生まれる空間であることを示した。ビンザグル大使は、片倉財団と王国の著名な財団を結び付け、この文化的融合についてより広い理解を築く努力が続いていると述べた。

 

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