
アラブニュース
ロンドン:「UAEは人類の世界的な連帯のお手本であり、その人道活動は平和的な共存や寛容、平和を世界に広めるもの」とのバチカンの発言を、国営通信社WAMが27日に伝えた。
バチカンの国務長官であるピエトロ・パロリン枢機卿がシェイク・アブダッラー・ビン・ザーイド外務大臣と電話会談を行った。UAEの首都の民間施設がイエメンの軍事勢力フーシ派に襲撃されたのを受け、枢機卿は会談の中でUAEとの連帯を表明した。
イランの支援を受けているフーシ派は1月17日、無人機やミサイルでアブダビを複数回攻撃した。UAE国防省によって迎撃・破壊されたが、残骸が周辺地域に落ち、3人が死亡、7人が負傷した。
パロリン長官は犠牲者に哀悼を捧げるとともに、負傷者の早期の回復を願った。
アブダッラー外相はその思いに謝意を表明し、人道面での活動や全人類の寛容と共存の価値を推進する上でのバチカンの突出した役割を称賛した。
外相はまた、バチカンと様々な面で関係性を強化していく意思を示した。
UAEとバチカンとの関係は発展を続けており、特に人道面にそれが顕著に表れている。2019年にはUAEで、カトリック教会を率いるローマ法王とアルアズハルのグランドイマームであるアフマド・アル・タイーブ師との間でHuman Fraternity Meeting(人類博愛会議)が開催された。
会議では「Document on Human Fraternity(人類友愛に関する文書)」が署名され、人と人との関係を推進し、人々の間に対話・調和・愛の橋をかけ、過激思想と闘うこと宣言した。