
ハサカ:戦争監視団によると土曜日、数十人のジハード主義者が潜伏しているシリアの刑務所付近で、クルド人部隊とダーイシュグループの戦闘員との間で衝突が発生した。
1月20日、シリア北東部の都市ハサカ付近に広がるグワイラン刑務所へのダーイシュによる襲撃が、数日間の激しい戦闘の引き金となり、約260人の死者を出した。
米国が支援するシリア民主軍は水曜日に刑務所を奪還したと発表したが、掃討作戦は続いている。
土曜日、「刑務所近辺で、シリア民主軍とクルド人治安部隊が、この地域に潜伏するIS(ダーイシュ)のメンバーと衝突した」と、シリア人権監視団は述べた。
シリア国内の情報網に拠る戦争監視団は、4人のダーイシュ戦闘員が刑務所近くの住居ビルで地元当局者と3人の民間人を人質にしていると発表した。
シリア民主軍は水曜日、約3500人のダーイシュメンバーが降伏したが、残るダーイシュ戦闘員が刑務所施設内にバリケードを築いたと発表した。ダーイシュの武装勢力は「空爆や潜入が困難な地下室」にいると監視団は述べている。
シリア民主軍は、地下室とその上の1階に60〜90人のダーイシュ戦闘員が残っていると推定している。
AFP特派員は、米軍とクルド人主体部隊が建物を包囲し、近くの屋上に狙撃兵が配置され、断続的な銃撃があったと報じた。
クルド人部隊は、ダーイシュの武装勢力に降伏するよう繰り返し要求している。シリア民主軍のメディア事務所を率いるファハド・シャミ氏は土曜日に、「わが軍は今のところ彼らに武力を行使していない」と述べた。
クルド人主体部隊は、攻撃開始以来、ジャーナリストがグワイラン近辺に立ち入ること、および刑務所に近づくことを禁止している。
この戦闘で、ジハード主義者約180人、クルド人主体部隊戦闘員73人、民間人7人を含む260人以上が死亡したと監視団は述べており、死者数はさらに増える可能性があると付け加えた。
AFP