


ナジア・フッサリ
ベイルート:土曜日のベイルート中央部での衝突で、治安警察は、レバノンの抗議者に催涙ガスとゴム弾を発射した。それは夜まで続き、数十名が負傷し、重傷者の中には警察官もいた。ヒズボラとアマル運動の支持者が反政府抗議者と衝突後、新しいレバノンの指導者を指名するための重要な議会会議の32時間以内のことだった。
襲撃者は治安警察に石と爆竹を投げ、治安警察は催涙ガスとゴム弾で応戦した。
国営通信NNAによると、催涙ガスにより数名が失神したとした。レバノン民間防衛局は、負傷者は54名にのぼり、半数以上を病院に搬送したと述べた。
治安警察は、最低でも20名が負傷したと述べた。
機動隊は、リヤード・アッスルフ広場とマーティーズ・スクエア周辺地域の襲撃者たちを鎮圧し、ヒズボラとアマル運動の強力な支持を集めるカンダク・アル=ガミクとズカク・エル・ブラト地区に退却させるのに90分以上費やした。
ヒズボラとアマルの支持者がいくつかの都市でのデモに対する抗議活動中の仮設キャンプを襲撃しており、衝突はここ数週間でより頻繁になっている。
抗議者に対する新たな襲撃は、ヒズボラのリーダーであるハッサン・ナスララが、過激派グループとアマルの双方が「彼らの支持者をコントロールしており、襲撃者は彼らに属さない」と主張した翌日の出来事だった。
カンダク・アル=ガミクの住民は記者団に対し、襲撃者はその地域出身ではないと述べた。
「彼らが何者なのかわかりません」とある住民は答えた。
この数週間、首都と他のレバノンの都市でデモに対する抗議活動が起こっており、金曜日にヒズボラ指導者に彼の支持者とアマルの支持者に平静を保つよう働きかけるように促した。
暴動の後、現地のシェイフは近所のモスクのミナレットに行き、襲撃者たちに「彼らの家に戻る」ように呼びかけた。
この地域の長老であるアブ・アリは、襲撃者たちはベイルート郊外からやって来て、カンダク・アル=ガミクに潜入してから、リヤード・アッスルフ広場とマーティーズ・スクエアで抗議者に攻撃を仕掛けたと話した。
活動家のマフムード・ファキはアラブ・ニュースにこう語った。「襲撃者は所属政党を示すスローガンを唱えていました。 これらの襲撃は、ナスララによるスピーチがあった後に繰り返されています。 彼らは私たちの仲間に恐怖を広めたいのです。」
襲撃は、議会近くのネイメー広場で座り込みを行う抗議者による計画と同時に起きた。活動家は、彼らは「議会を腐敗した権威から救出したかった」と話す。
治安警察は、抗議者が議会に近づくのを防ぐために広場を封鎖した。
10月17日以来、レバノンを席巻した歴史的な抗議活動の一環として、何百名もの人々が首都を行進しており、数十年間で最悪の経済危機に向かって国を導いた支配エリートに対して激しい怒りを表した。
抗議活動によりサード・アル・ハリリが首相辞任を余儀なくされて以来、新内閣の組閣に関する主要政党間の協議は、数週間にわたって行き詰まっている。
レバノンは、危機から抜け出すための新しい政府を早急に必要としている。国外の支援者は、国が改革を実施できる内閣を組織できた後にのみ支援するとしている。
生活費の上昇、新しい税制、1975年から90年にかけての内戦以降、宗派指導者が国を支配しているという歴史があり、10月には、蓄積された怒りから騒動が勃発した。抗議者は、政治階級層が後援のネットワークを通じて自分たちの利益のために国を搾取していると非難する。
長期間に及ぶレバノンの経済危機が、今顕著化している。固定されているレバノンポンドに圧力がかかっている。 厳しい通貨危機により、多くの輸入業者は商品を持ち込むことができなくなり、銀行はドルの引き出しを制限している。
(ロイター通信)