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議論を呼ぶイスラエル人議員、エルサレムの火種訪問中の緊張

東エルサレムのシェイク・ジャラー地区で13日に起こった衝突の後、パレスチナ人男性を拘束するイスラエル治安部隊。(AFP)
東エルサレムのシェイク・ジャラー地区で13日に起こった衝突の後、パレスチナ人男性を拘束するイスラエル治安部隊。(AFP)
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14 Feb 2022 04:02:01 GMT9
14 Feb 2022 04:02:01 GMT9
  • シェイク・ジャラーに極右派国会議員が議会事務所を設置する中、乱闘が勃発

エルサレム:イスラエル警察は13日、火種となっている東エルサレムのシェイク・ジャラー地区でパレスチナ人と衝突した。物議を醸している極右派ユダヤ人議員の訪問が現地の緊張を煽っている。

警察によれば、東エルサレムのこの併合地区で「激しい暴動」を鎮めようとする中、2人が逮捕された。シェイク・ジャラー地区は、市のイスラエル支配に抵抗するパレスチナ人のシンボルとなっている。

乱闘が起こったのは、極右宗教シオニズム連合のイタマー・べングビール議員が議会事務所をシェイク・ジャラー地区に設置している最中だった。議員は事務所設置について、ユダヤ人住民へのサポートを示す取り組みであると述べている。

東エルサレムでは、国際法の下では違法として広く認識されるコミュニティに20万人以上のユダヤ人入植者が暮らしている。

入植団体は、東エルサレムでユダヤ人の存在感を高めようと取り組んでいる。だがそこは、パレスチナ人が将来の首都と主張する場所だ。入植団体の活動は、対立をいっそう煽っている。

パレスチナ人について長年にわたり扇動的な発言を行っているユダヤ民族主義者のべングビール議員は、シェイク・ジャラーの入植者居住地で起こったとされる放火攻撃に対処しなかったと警察を非難した。

べングビール議員は、現地を訪れる前に「ユダヤ人の命が軽んじられている」とツイッターで訴えた。

議員はシェイク・ジャラーで13日、警察が「(ユダヤ人)居住者の安全の面倒をみる」までそこに留まるつもりである、と記者らに語った。

イスラエル占領下のウェストバンクを拠点とするパレスチナ当局は、べングビール議員の訪問を「制御困難な状態へと発展し得る暴力に火を付けると脅している。挑発的で緊張を煽る動き」として非難した。

シェイク・ジャラーでは昨年、数名のパレスチナ人家族が入植団体によって立退を強いられ、敵対意識が爆発していた。そしてそれは、5月に発生したイスラエルとガザの武装集団との紛争を誘発した原因の一端となった。

ガザを占拠するイスラム原理主義組織のハマスは、シェイク・ジャラーで繰り返されるイスラエルの攻撃には「結果」が生じるだろうと警告した。

反対運動の鎮圧に強引な戦術を用いていることについて、東エルサレム中のパレスチナ人がイスラエル警察を糾弾している。12日の遅い時間に起こった騒動の中、近隣で6人が逮捕された。

イスラエルは、1967年の6日戦争で東エルサレムを占領し、その後に同地を併合した。その動きは国際社会の大半で受け入れられていない。

AFP

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