ブリュッセル:欧州連合(EU)の高官が金曜、イランの2015年核合意を復活させるための米・イラン間の合意は近いものの、成功するかどうかは関係者の政治的意思にかかっていると述べた。
「来週、あるいは2週間ほどで合意に至ると予想している」と、このEU高官は述べた。「最終的な合意内容に非常に近い文章が今、テーブルの上にあると思う」
ロイターが2月17日に、イラン、ロシア、中国、英国、フランス、ドイツ、欧州連合、および米国の特使が交渉に参加した合意案の詳細を報じている。
「ほとんどの問題はすでに合意に達している。しかし、この種の交渉の原則は、すべてが合意されるまで何も合意されていないということだ。まだいくつかの問題が残っており、中には合意が難しい政治的な問題もある」と、この高官は語った。
同高官は、慎重な扱いを要するイランのウラン濃縮プログラムが急速に進んでいるため、協定が必要であると述べた。イランはこれまで常に、核兵器の保有を目指していることを否定してきた。
「現地では、JCPOAの長期的な存続と両立し得ない速度で、核プログラムが進んでいる」と、同高官は言う。JCPOAは、イランと世界の大国の間で2015年に締結された核合意の正式名称「包括的共同行動計画」のことを指す。
ロイター