
ナジア・フッサリ
ベイルート:サード・ハリリ暫定首相は、木曜日に予定されている法的拘束力ある議会審議の開会中に新政府の首相候補となることはないと発表した。
ハリリ氏の声明により、街頭デモをめぐりハリリ政権が辞任してから50日たった今、組閣問題が振り出しに戻った形となる。
ハリリ氏はテクノクラート政権を自らが率いると信じ、ミシェル・アウン大統領とアウン氏の政党である自由愛国運動は、同盟勢力であるヒズボラとアマル運動とともに、テクノクラートと政治家の両方で構成される政権を主張している。ヒズボラとアマルは、ハリリ氏を首相として指名することに固執しており、ヒズボラのハサン・ナスルッラーフ議長は、ハリリ氏に条件の再検討を呼びかけている。
政党の一部には大統領主導の審議でハリリ氏指名を意図していなかった政党もあったが、それでもこのハリリ氏の決断は政党間に混乱を引き起こした。
ハリリ氏は先週月曜日、ハリリ氏を新首相候補に指名しないというレバノン軍の決定を踏まえ、さらなる協議を重ねるため同審議を延期するよう求めていた。
自由愛国運動はこれより以前に、首相指名への参加は控え、閣僚を通じて政権に参加することはないと発表していた。これはハリリ氏指名にキリスト教の声が反映されないことを意味した。
レバノンのスンニ派最高権威機関ダル・ファトワ(Dar al-Fatwa)— 憲法に従えばハリリ暫定首相は同機関に所属していることになる — は、同機関の首相候補がハリリ氏であることを発表した。
ハリリ氏は、「レバノン国民の呼びかけに応じて50日前に辞任して以来、テクノクラート政権をという要求に応えようと努力してきたし、それが我々の国が直面している深刻な社会危機や経済危機に対応できる能力を持つ唯一の政権形態であると見てきた」と述べた。
「テクノクラート政権を樹立しようという自分の断固とした努力にもかかわらず、この数日の間に自分の指名の問題に関し浮かび上がった立場は、変わることのない立場であることが明らかになった」
ラフィック・シャレイラ大統領府広報局長はアラブニュースに対し、議会審議は「まだ予定通りであり、夜間にはハリリ氏の代替候補での一致を目指し交渉も行われる」と語った。
議会ブロック「未来運動」は、木曜の朝、審議の1時間前に、「首相に任命される人物の指名問題に関する立場の決定を目的とした」会議を開いた。
同審議では、国会議員が首相に適任と考える名前を議員から大統領に通達しなければならないと規定している。任命は投票数が最も多い名前に基づいて決定される。大統領は、議会の議長との協議の上、その人物を召喚して首相として任命し、次期首相が組閣に関して国会議員と法的拘束力なき協議を行えるようにしなければならない。
夜通しの交渉で代替名の一致に至らない場合は、審議は3度目の延期となる。
組閣をめぐるこうした混乱のなか、レバノン軍は特にベイルート中心部、国会議事堂に向かう各道路を中心に、全地域で異例の措置を講じた