
ラエド・オマリ
アンマン:ヨルダンは土曜日、ウクライナの都市ハルキウとスームィにいる国民の安全な避難を確保するため、「集中的」な外交努力を行っていると発表した。
外務省のハイサム・アブ・アル・フール報道官は、ロシア軍とウクライナ軍による激しい戦闘が続いているとの報告があるウクライナ北東部に、約145名のヨルダン人とその家族がまだいると述べた。
報道官の発言は、ハルキウとスームィでウクライナ軍が、人間の盾として、ヨルダン人200名を含む外国人約5000名を人質にしているとの報道を受けたものだ。
アル・フール報道官はアラブニュースに対し、多くのヨルダン人がすでにハルキウを離れ近隣諸国へ避難していると語ったが、何人が避難し何人がまだウクライナ第二の都市から出られていないのか、正確な数字は明かさなかった。同都市でもロシア軍とウクライナ軍の間で激しい戦闘が起きている。
ヨルダンは、モスクワとアンカラの大使館、およびウクライナで活動する救援団体を通じて、戦禍からヨルダン人を避難させるための回廊を作るために集中的な外交努力を行っている、と同氏は述べた。
また同氏は、2月24日の紛争開始以来、合計810名のヨルダン人がウクライナから避難したと述べた。
アル・フール氏によると、紛争以前は約2600名のヨルダン人がウクライナにいたという。「しかし、この数字はウクライナ側から提供されたものであり、おそらく多くの人が戦争前に去ったため、正確なものではない」と彼は付け加えた。
ロシア当局は土曜日に、ウクライナ人が人間の盾として外国人約5000名を人質にしていると発表した。
国際報道では、ロシア国家防衛管理センターのミハイル・ミジンツェフ大将が、「ウクライナ民族主義部隊の過激派は、人間の盾として外国人約5000名を人質に取り続けている」と主張したと引用された。
ロシア政府関係者は、ウクライナ側が、ハルキウとスームィに人道回廊を開く提案を拒否したと主張した。