• アブデルマジド・テブンは、より多くの若者を政治に参加させることを誓う
• テブン大統領は、憲法を改正し、大統領の任期を2期までとする制度を導入することを発表した。

アルジェ：アルジェリアの新大統領は木曜日、大統領の任期制を導入し、より多くの若者を政治に参加させることを約束し、選挙をボイコットし、長きに渡り政権の座にあった前任者を追い出した民主化運動を納得させようとしている。

ガスが豊富な北アフリカのこの国で木曜日、華やかな式典の下、アブデルマジド・テブンが大統領に就任した。

アルジェリアの支配的なエリート層は、テブンが、正統性を脅かし、経済を停滞させてきた10か月に及ぶ平和的ではあるが根強い抗議行動に新たな展開を生じさせることを期待している。抗議行動の参加者の多くは、デブンを信用できないエリートのうちの1人であるとして拒否し、代わりに新しい政治体制を望んでいる。

テブンは、74歳の元首相で、アルジェリアの強力な軍の参謀長に近いと見られているが、早速Hirakと呼ばれる抗議運動に呼びかけた。この抗議運動は、4月にアルジェリアで20年にわたり大統領の座にあったアブデルアジズ・ブーテフリカを辞任に追い込む一因ともなっていた。

「憲法は…抗議する権利を保証しています」とテブンは言う。

彼は大統領の就任演説で、抗議行動への参加者が非難する腐敗に取り組み、また彼自身の権限を縮小すると約束した。

彼は、憲法を改正し、大統領の任期を2期までとする制度を導入することを発表した。脳卒中で苦しんでいたにもかかわらず、ブーテフリカが5期目の出馬を表明したことは、今年の抗議行動の引き金となり、彼を辞任に追い込む結果となっていた。

象徴的ではあるが重要な動きとして、テブンは、大統領がもはや「Your Excellency」（アラビア語では Fakhamatouhou） と呼ばれることはなく、単に「Mr. President」と呼称されることになると宣言した。

「私たちはみな同じアルジェリア人です。他の人よりも偉大な人は誰もいません」と彼は言う。

多くの若者が幻滅を抱いている国で、彼は若い人たちがより権力の地位に近づきやすくなると約束した。また彼は、アルジェリアの石油とガスからもたらされる利益への依存を終わらせる新しい経済戦略を発表した。

しかし、彼はまたアルジェリアで依然として影響力の強い軍隊にも明確な賛辞を送り、軍のアーメド・ガイド・サラ参謀長を「祖国を守る」役割を果たしているとして称賛した。

テブンが就任式のためにアルジェの郊外の人民宮殿に到着した際、アルジェリアの4軍の制服を着た将校らが、彼を敬礼で出迎えた。

コーランの朗読の後、憲法評議会議長が、テブンが先週の大統領選挙の勝者である宣言した。

新大統領は、軍楽隊がアルジェリアの国歌を演奏する中、ナショナルメリット勲章を授与された。

アルジェリアは引き続きこの地域におけるテロと戦う西側諸国の主要な同盟国であり、木曜日に首都アルジェの大統領官邸で行われた就任式には外国の要人が出席した。

テブンは、政治エリートによって組織されているとして抗議行動参加者がボイコットした選挙で、58％の得票率で選出さた。

AP通信