
モハメド・アブ・ザイド
カイロ:エジプト政府は、ロシアのウクライナ侵攻を受けスエズ運河の海上交通量が減少しているという主張を否定し、この主要な貿易路は新記録を更新していると述べた。
同政府のメディアセンターによれば、スエズ運河庁に問い合わせたところ、ソーシャルメディア上の主張はうわさに過ぎないとの説明だったという。
運河庁は2022年2月の運河の航行状況について、船舶の通過数と純トン数で過去最高を記録したと発表した。
「昨年2月中の通過1,532隻、総純トン数9,760万トンに対し、両方向からの合計で通過1,713隻、純トン数1億10万トンとなった」と、当局は述べている。
また、柔軟なマーケティングと価格設定方針により、新しい船会社の運河利用が促進されたという。
政府メディアセンターによると、スエズ運河の2021年の収益は、世界経済へのパンデミックの影響にもかかわらず合計63億ドルに達し、過去最高益を記録している。
今年2月の業績は運河の歴史上最高水準となり、ナビゲーションサービスを含まない収益は15.1%増の5億4,550万ドルに達した。これは、前年同月の4億7,410万ドルと比べても遜色がない。
さまざまな種類の船舶の通過数も前年同月に比べ上昇し、バルク船の数は29%、コンテナ船は11.8%、自動車運搬船は22.2%増加した。