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湾岸協力会議(GCC)、フーシ派を含むイエメン諸派の和平交渉をリヤドで開催することを提案

イエメン北東部のマアリブ県でフーシ派と対峙するアルジャウバ前線。イエメン政府に忠誠を誓う戦闘員たちが配備されている。(ファイル/AFP)
イエメン北東部のマアリブ県でフーシ派と対峙するアルジャウバ前線。イエメン政府に忠誠を誓う戦闘員たちが配備されている。(ファイル/AFP)
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16 Mar 2022 01:03:23 GMT9
16 Mar 2022 01:03:23 GMT9
  • この発表は、南部軍司令官の車列が自動車爆弾による攻撃を受けた日に出された
  • イエメン当局によると、和平交渉はフーシ派が招待に応じることが条件となる

サイード・アル・バタチ

アル・ムッカラー:湾岸協力会議(GCC)は、イランが支援するフーシ派を含むイエメン紛争当事者間における包括的和平交渉の開催を主催する。この前例のない和平交渉は、今月末までにリヤドで開始される可能性がある。

政府高官はアラブニュースに対し、「湾岸協力会議(GCC)は、イエメンの支持派と反対派の双方を含むイエメン諸派を全て招待する予定だ。反逆者であるフーシ派も、交渉の座につくことになるだろう」と語り、「この交渉は3月27日に開始され、少なくとも1週間続く予定だ」と付け加えた。

この交渉には、イエメン政府の元大臣たちや、アーメド・アルマイサリ、サレハ・アルジャブワニ氏、アブドゥル・アジズ・アルジュバリ氏といった発言力をもつ政治家が招待されることになる。同関係者によると、「除外される者はほとんどいない」ということだ。

その一方、軍関係者の話を引用したロイター報道によると、火曜にイエメン南部の軍司令官の車列がアビヤン県を移動中に自動車爆弾による攻撃を受け、兵士2人が死亡、更に2人が重傷を負った。

南部軍のムハンマド・アル・ナキブ報道官は、「アブドゥル・ラティフ・アルサイード准将は、暗殺されかけたが無事だった」と述べた。犯人2人も死亡したという。

アルサイード准将は、分離主義者である南部暫定評議会(STC)の軍隊「セキュリティベルト」のアビヤン県における司令官だ。昨年10月には、STCメンバーの一人であるアデン県知事も港湾都市で自動車爆弾による攻撃(6人死亡)を受けたが無事だった。

GCC主催による和平交渉提案は、イエメンのアブドラッボ・マンスール・ハーディ大統領がリヤドで同評議会のナーイフ・ファラー・アル・ハジュラフ事務局長と会談した翌日に発表された。イエメン国営通信SABAによると、「両者は、和平交渉に基づくイエメン戦争とフーシ派のクーデター終結に向けた動きへのGCC支援、リヤド合意の完全履行への努力継続などについて協議した」という。

両者はまた、各種サービスの品質低下に対処し、イエメンの人々の苦難を減らすため、切り下げられたイエメン・リヤルに対するGCCの財政支援についても協議したという。

イエメン政府関係者は、「和平交渉は、フーシ派が招待に応じることが条件だ」と述べ、「反逆者(フーシ派)が参加に同意した場合、交渉を有利に進めるため、国内全域、特に包囲された中心都市マアリブ郊外での軍事作戦を強化する可能性がある」と付け加えた。

同関係者は、「フーシ派は、これまでの交渉で繰り返してきた不利な条件を受け入れさせるため、マアリブその他の前線で大規模な軍事作戦を行うだろう」と述べた。

フーシ派は、サウジ主導によるものを含むこれまでの和平提案を拒否し、「まずはイエメンにおける正統性回復のための連合軍が空爆を停止し、サヌア空港とホデイダ港の制限を解除すべきだ」と主張している。

イエメン情報省のナジーブ・ガラブ次官はアラブニュースに対し、「国際的に認められているイエメン政府は、戦争を終わらせようとするアラブの取り組みを強く支持しているが、提案された和平交渉はフーシ派の抵抗で妨害される可能性がある」と警告した。

同次官は、「湾岸協力会議(GCC)傘下にイエメン人をまとめようとするアラブの取り組みを強く支持する」と述べた。

しかし、「戦争で利益を得ているフーシ派内の強力派閥、そして反政府勢力を手先として利用しているイランは、和平への呼びかけを拒否するだろう」とも付け加えた。

ガラブ次官は、「フーシ派は、イエメン人を一つの傘下にまとめると、自分たちの力が弱まると考えている」と述べた。

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