アラブニュース
ジェッダ:イラン核合意回復に向けた協議で調整役を務めるEUのエンリケ・モラ氏は、日曜にテヘランで行われる会談で交渉の溝を埋めたいとの考えを示した。
「#JCPOA に関する #ウィーン会談 で、残りの溝を埋めることに取り組んでいる」と、モラ氏は出張に先立ってツイートした。「我々はこの交渉を無事に終わらせなければならない。多くのことがかかっている」
イランと米国の間の協議を調整するこのEUの外交官は、日曜にイランの核交渉責任者アリ・バゲリ氏と面会する予定である。
Travelling to Tehran tomorrow to meet @Bagheri_Kani. Working on closing the remaining gaps in the #ViennaTalks on the #JCPOA. We must conclude this negotiation. Much is at stake.
— Enrique Mora (@enriquemora_) March 25, 2022
米国の当局者は、合意(包括的共同行動計画)の復活に向けた取り組みについて、より慎重な評価をしている。
ホワイトハウスのジェイク・サリバン国家安全保障補佐官は、米国はまだイランの核開発プログラムに関する協議を進めているものの、もし外交が失敗した場合は、同盟国と協力してイランへの圧力を強化すると話した。
サリバン氏は、ジョー・バイデン大統領と共にポーランドに向かうため乗り込んだエアフォースワンの機内で、ワシントンが「遵守のための遵守ベースで」合意に戻るために必要ないくつかの問題の解決において、具体的な進展があったと述べ、次のように付け加えた。
「まだ問題は残っている。やるべきことはまだある」
「我々は依然として、イランの核開発プログラムを箱の中に戻すための外交的成果を目指している。もちろん、外交が成功しなければ、国際的なパートナーたちと非常に緊密に連携し、イランへの圧力を強めていく」
サリバン氏のこの発言の一方で、イランのホセイン・アミラブドラヒアン外相は、テヘランが世界の大国との核合意を回復することになるのであれば、同国の革命防衛隊は米国による制裁継続を容認すると述べている。
同大臣の発言は、モラ氏の訪問にタイミングを合わせたものと思われる。
EUの上級外交官ジョセップ・ボレル氏はカタールで、イランと世界の大国は2015年核合意の復活に関する合意に「非常に近づいている」と述べている。