
エルサレム:29日、アラブ人と思われる男がテルアビブ近郊で発砲し、少なくとも5人が死亡したとイスラエルの救護団体が発表した。犯人はその後、撃たれて死亡したという。国内では襲撃事件が続いているが、その最新の例となった。
イスラエルのテレビで放送された視聴者映像には、アサルトライフルを構えた黒ずくめの男がブネイ・ブラクの通りを歩く姿が映っている。ブネイ・ブラクは、イスラエルの商業の中心地テルアビブの近郊にある超正統派ユダヤ教の街。
目撃者によると、男はまず共同住宅のベランダに向けて銃を撃ち、その後、通行人や車内にいた人々を襲撃したという。
救護団体のマーゲン・ダビド公社によると、犯人は少なくとも5人を殺害した。
「テロリストは粛清されました」と同公社のザキ・ヘラー広報担当は述べている。犯人を撃ったのが誰なのか、現時点では不明。
イスラエルメディアの当初の報道では、イスラエルのアラブ系少数民族の犯行ではないかとの関係者の見立てを紹介していた。その後、治安当局が西岸地区出身のパレスチナ人の犯行とみなしているとの報道があった。
先週、イスラエル在住のアラブ人が南部の街ベエルシェバで車を暴走させ、刃物で襲撃して4人を殺害した後、その場にいた人物に撃たれて死亡した。イスラエル当局は男がダーイシュの支持者だったと述べている。
27日には南部でイスラエルとアラブ諸国の会談が開かれたが、北部の町のアラブ系住人がハデラで2人の警官に発砲して殺害した。現場はテルアビブの北50kmほどの距離で、犯人は他の警官に撃たれて死亡した。
ハデラの襲撃についてはダーイシュが犯行声明を出している。
ロイター