
サイード・アル・バタチ
リヤド:イエメンの主要な戦場では、対立する派閥が国連の仲介による人道的停戦を守っているため、戦闘がほぼ停止していると、地元軍当局者が土曜、アラブニュースに語った。
国連のイエメン特使ハンス・グルンドベルグ氏が金曜、イランの支援するフーシ派と、国際的に承認された政府が、ラマダン初日の土曜に発効する2ヶ月間の停戦に合意したことを発表した。
両当事者は、地上、空中、および国境を越えた攻撃の停止、石油タンカーのホデイダ港への入港許可、サヌア空港での航空機の発着許可、並びにタイズの包囲解除で合意に至った。
現地当局者によれば、政府軍とフーシ派の間の戦闘や砲撃は、中央部のマアリブ県とタイズ市郊外でほぼ収まったというが、フーシ派は依然としてマアリブで勢力を蓄積しているとの報告もある。
「マアリブの戦闘は停止した。迫撃砲と重火器による限定的な交戦はあり、敵は部隊を展開している」と、ある軍関係者は匿名を条件にアラブニュースに語った。また、軍部隊と同盟する部族はフーシ派の停戦違反を警戒して身構えていると付け加えた。
マアリブ県では、昨年初めにフーシ派がエネルギー資源の豊富なマアリブ市(イエメン政府にとって同国北部での最後の砦)を掌握するための大規模な攻撃を再開したため、これまでに数千人の戦闘員や市民が殺害されている。
フーシ派は同市に対して激しいミサイル攻撃やドローン攻撃、地上攻撃を加えたにもかかわらず、制圧に失敗し、数千人の死傷者を出した。
イエメンの専門家たちは、フーシ派は同じような停戦の要請を長年拒否してきたが、マアリブへの侵攻に失敗したことを受け、国連の仲介による今回の停戦を受け入れざるを得なくなったと考えている。
タイズ市では土曜、フーシ派と軍が数年ぶりに敵対行為を停止したため、主要な戦場は静かだったが、住民たちはイランの支援を受けるこの武装組織に対し、同市の支配を直ちに解除するように求めている。
軍の将校アブドゥル・バシット・アル・バヘル大佐はアラブニュースの電話取材に対し、政府軍は停戦を守っており、フーシ派も人口密度の高い都市への砲撃や攻撃を止めたと話した。「ここタイズでは、あらゆる方面で比較的平穏である」と、アル・バヘル大佐は述べた。
フーシ派は、イエメン第3の都市であるタイズの市街地制圧に失敗した後、7年以上包囲を続けてきた。
フーシ派は市の郊外に部隊を配置して人々が市内と往来することを禁止し、自分たちの拠点に近づく者は射殺した。
アル・バヘル大佐は、包囲は街を窒息させ、何千人もの人々を飢餓寸前に追い詰めているため、休戦と合わせて解除されなければならないと述べた。「タイズの包囲が解除されなければ、休戦は無意味だ。包囲は戦争行為の一形態である」という。
「フーシ派は大きな石や土のうでタイズの道路を塞ぎ、膨大な数の地雷を仕掛けた」。彼らは猫や犬を含むすべての生き物を標的にしていると、アル・バヘル大佐は話した。