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サウジ外相、米・EUとの電話会談でガザ地区の民間人に対する暴力を非難

ガザ地区から発射されたロケット弾が着弾した後、通りを歩くイスラエルの治安部隊。2023年10月7日、テルアビブ。(AFP)
ガザ地区から発射されたロケット弾が着弾した後、通りを歩くイスラエルの治安部隊。2023年10月7日、テルアビブ。(AFP)
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08 Oct 2023 05:10:09 GMT9
08 Oct 2023 05:10:09 GMT9
  • 多数の国々の首脳や高官が電話会談を行い、この前例のない動きについて話し合った

アラブニュース

リヤド:サウジアラビアの外相であるファイサル・ビン・ファルハーン王子は7日、同国は非武装の民間人に対する攻撃を「いかなる形であれ」受け入れないと述べた。外務省の声明が明らかにした。

同外相の発言は、7日朝に勃発したガザ地区の暴力について話し合うために米国のアントニー・ブリンケン国務長官およびEUのジョセップ・ボレル外務・安全保障政策上級代表と別々に行った電話会談においてなされたものだ。

パレスチナ組織「ハマス」はイスラエルに対し近年で最大の攻撃を開始した。今回の攻撃に至るまでの何ヶ月もの間、イスラエル・パレスチナ紛争における暴力が高まっており、占領下のヨルダン川西岸地区において近年見られない規模の犠牲者が出ていた。

早朝に行われたハマスによる陸海空の攻撃を受け、イスラエルはガザ地区を空爆した。イスラエル・パレスチナ紛争における2021年5月以降で最大のエスカレーションとなった。

ファイサル王子は、エスカレーションを止め、全当事者が国際人道法を尊重することが必要だと強調した。

また、「事態の沈静化とさらなる暴力の回避に向けた協調的な努力」を呼びかけた。

ファイサル王子は、カタールのムハンマド・ビン・アブドルラフマン・ビン・ジャーシム外相、エジプトの外相、ヨルダンの外相とも別々に電話会談を行った。

一方、米国務省の声明によると、ブリンケン国務長官はパレスチナのマフムード・アッバース大統領との電話会談でパレスチナ自治政府に対し、ヨルダン川西岸地区の平穏と安定を回復させるよう求めた。

国務省の報道官は、ブリンケン国務長官は「ハマスによるイスラエルへのテロ攻撃を米国は明白に非難すると改めて強調し、地域の全ての指導部に対し彼らを非難するよう呼びかけた」と述べた。

「同国務長官はパレスチナ自治政府に対し、ヨルダン川西岸地区の平穏と安定を回復させるための措置を継続・強化するよう求めた」

パレスチナのWAFA通信によると、アッバース大統領はブリンケン国務長官に対し、パレスチナ人に対する「不正義」がイスラエルとの紛争を「爆発」へと駆り立てていると述べた。

また、現在のエスカレーションの原因は「植民地主義者とイスラエル占領軍の行い、そしてイスラム教およびキリスト教の神聖さに対する攻撃」にあると非難した。

米ホワイトハウスによると、ジョー・バイデン大統領はイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相との電話会談において、「支援のためのあらゆる適切な手段を提供する用意がある」と明言した。同大統領はヨルダンのアブドッラー2世国王とも電話会談した。

エジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領は、「状況が悪化しさらなる暴力へとなだれ込む危険性」に警鐘を鳴らした。

同大統領はフランスのエマニュエル・マクロン大統領との電話会談において、紛争の悪化を阻止するための国際的協力を求めた。

エジプトは歴史的に、イスラエル・パレスチナ紛争の主要な仲介役を務めてきた。

エジプトのサーミフ・シュクリー外相は、ヨルダン、UAE、トルコ、ロシア、ドイツ、フランス、ロシア、スペインの外相およびEUのボレル上級代表と電話会談し、「エスカレーションを止め全当事者が自制することが重要」だと強調した。

エジプト外務省の声明は、シュクリー外相は「国際的なアクター」を集めて「直ちに介入」する可能性を探っているとしている。

同外相とヨルダンのアイマン・サファディ外相の電話会談では、両外相は「事態が進行し危険なほどに悪化していることに対し深い懸念を表明した」という。

サファディ外相は別の声明の中で、状況の「不安定さ」について注意を促した。「特に、ヨルダン川西岸地区の都市や区域でイスラエルがパレスチナ人に対して行っている攻撃や人権侵害を鑑みてである」

エジプトのシュクリー外相はUAEのシェイク・アブダッラー・ビン・ザーイド外相との電話会談において、「現在の状況の重大性と、治安状況が制御不能に陥るのを防ぐためにあらゆる努力を行う必要性」について話し合った。

トルコの外務省関係者によると、同国のハカン・フィダン外相は地域諸国の外相と電話会談を行い。イスラエルとパレスチナの戦闘について話し合った。トルコは状況の激化抑制に協力する用意があるとしている。

この関係者は、フィダン外相はサウジ、カタール、イラン、パレスチナ、エジプトの外相と今回の紛争について話し合ったと語ったが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。この関係者は後に、同外相はブリンケン国務長官とも電話会談し状況について話し合ったと明かした。

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