
テルアビブ:7日、イスラエルの都市テルアビブで発生した襲撃事件で、少なくとも2人が死亡、数人が負傷したと、病院が発表した。
これは、3月下旬以降、イスラエルとヨルダン川西岸で暴力事件が急増する中での最新の事件となった。
「これまでのところ、負傷者10人がイチロブ病院の外傷治療室に搬送されている。しかし、残念ながら、医師の努力にもかかわらず、負傷者のうち2人が死亡した」と、イチロフ病院は声明の中で述べた。
この襲撃事件で負傷した人のうち4人は「重体」で、手術を受けていると、声明は述べた。
目撃者2人はAFP通信に対し、テルアビブの中心部で銃声が聞こえたと述べ、警察によると現地では警官が配備されていたという。
声明の中で警察は、「まだ続いている」この事件が終わるまでは、屋内にとどまるよう住民に求めた。
救急対応組織マゲン・ダビド・アドムのエリ・ビン代表は当初、公共テレビ放送局カンに対し、5人が負傷し、1人が「危篤状態」であると語った。
粉々になったガラスと思われるものが入り口の外の地面を覆っていたカフェの外では、警察が現場に集結する中、男性がバーのスツールに座っている女性を慰めていた。
「戦争のような雰囲気だ。どこにも兵士や警察がいる。彼らはレストランを捜索し」、人々は泣いていると、襲撃現場近くのレストランで働くビニャミン・ブルム氏は語った。
テルアビブ郊外のホロンの保険外交員のブレンダ・エーリック氏(31)はAFP通信に対し、友人の誕生日を祝うためにバスに乗って市内に向かっていた時に、襲撃について聞いたと語った。
一行は車内で座り、エーリック氏は「警察が容疑者を捜す中、不意打ちを食らわないようにあちこちの方向を見ていなければならないような」感じだったと述べた。
「家に向かおうと考えていたが、少し危険な感じがするので、家に帰る前にテルアビブで屋内にとどまるかもしれない」
ナフタリ・ベネット首相は同沿岸都市の軍司令部に滞在中で、イスラエルではわずか2週間で4度目の攻撃となるこの事件の最新情報の報告を受けた。
3月29日には、テルアビブ近郊の正統派ユダヤ教徒が大部分を占める都市ブネイ・ブラクで、パレスチナ人の銃撃犯がM16アサルトライフルを発砲した。
彼はウクライナ人男性2人とイスラエル人市民2人を殺害した。アラブ系イスラエル人の警官がその後の銃撃戦で負った怪我により死亡し、この中で襲撃犯も殺害された。
その2日前には、北部の都市ハデラで「テロリスト」が発砲して警官2人を殺害し、その後警官が犯人を射殺したと、警察は発表した。
3月22日には、南部の都市ベエルシェバで、ダーイシュのシンパとされる人物が、刃物で刺したり、車で突っ込んだりして、イスラエル人4人を殺害した。
AFP