
バグダッド: 14日、ガソリンスタンドのオーナーたちが政府のガソリン販売方針・価格方針に抗議するため給油機の運転を止めたあと、イラクの自動車ドライバーたちはガソリンを求めて長い列をつくった。
需要に応えるため多くの国営ガソリンスタンドが24時間通して営業するように命じられていると、公式通信社である INA が報じている。
営業を続けるガソリンスタンドに数十台の車両が並んでいた。
当局に強制されたガソリン販売方法を非難するガソリンスタンドオーナーもいる。彼らは、政府から受け取るガソリンの量に見合った価格以上のお金を自分たちが結局払うはめになると不満をもらしている。
イラクは石油輸出国機構 ( OPEC ) の中で2番目の規模の産出国であり、石油による収入が90%以上を占めている。
しかし4100万人の人口を抱えるイラクは今、大規模なエネルギー危機や日常的に起きる停電に立ち向かっている。
INA によると、最近では南部にあるナジャフ市で民間のガソリンスタンドがすでに営業を一時的に停止していた。
政府はこの問題を首都バグダッドや中心部、南部地方など「一部のガソリンスタンド」に限られた問題だと言って軽視していると、石油製品販売を担当するイラクの代理店の副店長イサン・ムッサ・ガネム氏は話した。
閉鎖しているガソリンスタンドのオーナーたちは「危機的状況をつくり、市民へのガソリン販売を妨害している」と、イサン・ムッサ・ガネム氏の代理店は文書で発表した。
オーナーたちに供給を止める権利はないとし、「命令に違反している全てのガソリンスタンドを調査委員会が特定するだろう」と付け加えた。
さらに文書には、給油機の運転を停止している人たちは免許の停止やガソリン供給が行われなくなる事態に直面すると書かれていた。
AFP