
リヤド:サウジアラビア国営のサウジ通信社の報道によると、同国外相のファイサル・ビン・ファルハーン王子が16日、イランのアミール・アブドラヒアン外相と電話会談を行い、ラファにおける人道支援活動の必要性を訴えた。
イスラエルによるガザ地区への壊滅的な攻撃から100万人を優に超える数のパレスチナ人が避難しているラファで、イスラエルはハマスの「最後の砦」を破壊するために攻撃を開始すると発表した。
イスラエルによると、市民をラファからガザ地区の他の地域に避難させる計画を同国の軍が策定中だという。
しかし、国連の人道問題担当事務次長のマーティン・グリフィス氏は15日、ガザの人々が安全な場所に避難できると考えるのは「幻想」だと述べ、イスラエルがラファで軍事作戦を開始した場合、パレスチナ人たちがエジプトに流れ込む可能性があると警告した。
エジプトは、イスラエルによるラファへの攻撃でパレスチナ人たちが国境を越えて脱出してきた場合に備え、ガザとの国境に彼らを収容できるエリアを準備していると4人の情報筋が語った。情報筋によれば、これはエジプト政府による不測の事態を想定した手立てとのことだ。
両外相はさらに、両国間の関係についての見直しを行ったほか、他の地域の情勢および国際情勢についても話し合った。