
モハメド・アブ・ザイド
カイロ:エジプトのアブドゥルファッターハ・アルシーシ大統領は同国を訪問中の米国代表団に対し、パレスチナ問題に対する国の立場を説明した。
リチャード・シェルビー上院議員をはじめとする米国議会の代表団と面会した大統領は、公正で包括的な解決策に至ることの重要性を強調した。国際法に則ってパレスチナの人々の権利を保障し、地域のすべての人々の共存と協力への扉が開かれるような解決策である。
エジプト大統領の広報官バサム・ラディ氏は、大統領が訪問団を歓迎し、「エジプトと米国との間で確立されている両国関係の枠組みにおいて、米議会の実力者との対話を維持することの重要性を強調した」と述べた。
また大統領は「特に、不安定な地域情勢やそれに起因する課題の深刻化に照らし、相互の尊重と共通の関心の枠組みにおいて、エジプトがこれらの関係を真剣に追求することを促した」と広報官は続けた。
米代表団は両国関係の重要性に触れ、2国間の協力体制を歓迎した。
代表団は「エジプトは中東およびアラブ世界の安全保障と安定の柱であり、この地域における米国の重要なパートナーでもある」と声明で述べている。
代表団は、全体的な発展を遂げるためにエジプトに注がれている多大な努力のほか、テロや過激派との戦いにおけるエジプトの成果や、エジプト社会での信仰の自由の推進について称賛した。
広報官はさらに、政治・軍事・経済などを中心に、数々の分野で両国関係を強化する方法についても話し合われたと述べた。地域および国際社会の発展も議題になったという。