チュニス:19日、弁護士によると、反テロ裁判官は、シリアにジハーディスト(聖戦主義者)を送り込んだ容疑に関する何時間にも及ぶ調査の後、元首相でイスラム主義アンナハダ党の高官のアリー・ラライエド氏を収監することを決定した。
弁護士のイネス・ハラス氏は、「捜査判事は、ジハーディスト(聖戦主義者)を送り込んだ容疑で、アリー・ラライエド元首相に対して実刑判決を言い渡した」と述べた。
元首相の別の弁護士モクタット・ジュマイ氏は、「これは真実である」とロイターに語ったが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
アンナハダは声明の中でテロの告発を否定し、「選挙の壊滅的な失敗」を隠すためのカイス・サイード大統領の政治的な攻撃であると述べた。
選挙管理委員会のファルーク・ブアスカー委員長は、17日に行われた議会議会選挙では、権限強化を進めるサイード大統領に反発した主要政党が選挙をボイコットし、チュニジアの有権者のわずか11.2%しか投票しなかったと述べた。
投票率が発表された後、アンナハダとその最大のライバル、自由憲政党、救国戦線などの主要政党は、政権に正当性がない証拠だとして辞任すべきであると述べ、大規模な抗議を呼びかけた。
野党第一党、アンナハダは、政権を掌握して以来、昨年7月に議会を停止し、大統領令だけで政策運営を行うなど強権的な姿勢を打ち出している同大統領に対して反民主主義的クーデターであると非難した。
治安当局と政府筋によると、約 6,000 人のチュニジア人が過去 10 年間にシリアとイラクに渡航し、ダーイシュを含むジハーディスト(聖戦主義者) グループに参加したと推定している。 多くの者が殺害され、他の者は逃亡しチュニジアに戻った。
ロイター