
イスタンブール: メブリュト・チャブシオール外相が23日、トルコがシリアに向かうロシアの民間機および軍用機の空域を閉鎖したと述べたことを、地元メディアが報じた。
NATOの防衛同盟メンバーであるにもかかわらず、ロシア政府との緊密な関係を培ってきたトルコによる今回の発表は、ロシアの2ヶ月にわたるウクライナ侵攻に対する、今までで最も強い反応を示している。
「我々は、シリア行きのロシアの軍用機、さらには民間機にも空域を閉鎖した。ロシアは4月まで飛行許可を受けており、我々は3月に要請した」とウルグアイに向かう飛行機の中でチャブシオール氏が記者団に語ったと、トルコのメディアが伝えた。同氏によると、4月までの3ヶ月間に許可が与えられていたが、その後飛行を停止した。
チャブシオール氏によると、この決定をロシアのセルゲイ・ラブロフ外相に伝え、ラブロフ氏はそれをウラジーミル・プーチン大統領に伝えた。
「1日か2日後、次のように返答された:プーチン大統領はこれ以降の飛行を停止する命令を出した」と、チャブシオール氏はウルグアイ行きの飛行機の中でトルコの記者団に語ったと伝えられた。
チャブシオール氏は、この禁止措置は3カ月間実施されると付け加えた。
戦争で荒廃したシリアの内戦の間、イランと共にシリアのバッシャール・アサド大統領の重要な支持者であったロシアからは、トルコの今回の発表に対して即時の反応はなかった。
トルコは紛争中、シリアの反体制派を支援してきた。
2015年にトルコがトルコとシリアの国境近くでロシア戦闘機を撃墜した後、トルコ政府とロシア政府の関係は一時的に崩壊した。
しかし、トルコとしては重要な貿易相手国であり外交同盟国と考えており、ロシアがウクライナに侵攻するまで両国は改善を続けていた。
トルコはこの紛争を終結する調停に乗り出しており、イスタンブールでロシアとウクライナの交渉担当者間の会合を主催し、アンタルヤでもラブロフ氏とウクライナ外相であるドミトロ・クレーバ氏との会談を主催している。
チャブシオール氏によると、ロシアとウクライナの協議は続いており、双方は共同宣言草案に向けて取り組んでいる。
トルコ政府は現在、プーチン氏とウクライナのヴォロディミール・ゼレンスキー大統領とのイスタンブール首脳会談を手配しようとしているが、チャブシオール氏は現時点でのそのような会談の見通しは不透明なままであると認めた。
「両国が協定を望む場合、それは必然である」と述べたと報じられた。「しばらくの間そうはならないかもしれない、だが、突然それが起こる可能性もある」
(AFPとロイター通信)