
イラン、テヘラン:イラン当局は、国営および民営の公共サービスを狙った大規模なサイバー攻撃を阻止したと、国営テレビが報じた。
24日遅くの報道によると、イランは、100以上に上る公共機関のインフラストラクチャを標的にしたと思われる攻撃を阻止した。公共機関、組織、あるいはサービスへの攻撃の具体例や名前は公表しなかったが、攻撃はこの数日間に行われたと発表した。
サイバー攻撃を行ったとみられる不明のハッカー集団は、オランダ、イギリス、および米国でインターネットプロトコルを使用して攻撃を仕掛けたと報じられた。
瀕死のイラン核合意を立て直すため世界の大国が苦労する中、イランは時折イスラム共和国がサイバー攻撃にさらされたことを発表している。
10月には燃料供給システムが攻撃を受け、全国のガソリンスタンドが麻痺し、何日にもわたって補助金付きの燃料が入手困難となり、怒ったドライバーが長蛇の列をつくった。7月には、イランの鉄道システムがサイバー攻撃を受け、鉄道が遅延し混乱が生じた。
2000年代後半、イランでは「スタックスネット」コンピューターウイルスにより、核施設で遠心分離機が破壊されたことがあった。このウイルスは米国とイスラエルが共同開発したものと広く信じられているが、これ以降、イランは政府のインフラストラクチャの多くをインターネットから切断している。
AP