
バグダッド: イラク当局は、北部でクリミア・コンゴ出血熱の感染が広がっており、金曜日に患者1名が死亡したと発表した。
保健省の発表によると、イラクでは4月の初め以来、コンゴ熱とも呼ばれるこの病気の感染が20件確認されており、患者のうち少なくとも6人が死亡したことが記録されている。
バグダッドの北にあるキルクークの保健当局は、金曜日、同州初の今後出血熱による死亡を発表した。
保健当局のジアド・カラフ氏によると、死亡したのは肉屋を経営する人物で、衛生規則に従わなかったという。
この病気はマダニが媒介し、激しい出血を引き起こすと世界保健機関(WHO)は解説している。
感染した動物の血液との接触による感染が一般的で、家畜を屠殺した後が多いとされている。
WHOによれば、「感染者の血液、分泌物、臓器、その他の体液との密接な接触」により、人間同士での感染も可能性があるという。
致死率は高く、全症例の10〜40%となっている。
キルクーク当局は、州内外への牛の輸送を禁止した。
同じくイラク北部にあるニネベ州では木曜日に最初の患者が確認された。中部のバビル州では、4月29日に死亡者が1人記録されている。
感染の多くは、ディカール州で発生している。同州は南部の貧しい農村地帯で、牛や羊、山羊の飼養で知られる。これらはすべて、コンゴ出血熱の保菌動物となる可能性がある。
保健省のセイフ・アル・バドル報道官は、金曜日、同国は「感染流行下にあると呼べる状況ではない」と述べた。
感染者の発生は「限定的」であるとしながらも、感染率は「前年より高い」と認めている。
保健省の調べでは、感染者のほとんどは畜産農家と食肉処理場の労働者だという。
WHOは、コンゴ熱をアフリカ、アジア、中東、バルカン半島で流行している感染症だと規定している。
AFP