
ドバイ:イランに拘束されているスウェーデン系イラン人災害医療研究者アフマドレザ・ジャラリ氏の処刑は実施される予定で、スウェーデンで裁判にかけられているイラン人と交換される可能性はないと、イラン司法当局の報道官が火曜に述べた。
「ジャラリ氏は複数の容疑で死刑の裁定が下っており、判決は確定している。刑は執行される」と、ザビホラ・ホダイアン報道官は述べたが、いつ執行されるかについては言及しなかった。
先週、イランの半官半民の通信社ISNAは、イスラエルのためにスパイ活動を行った容疑で死刑判決を受けたジャラリ氏が、5月21日までに処刑されると報じている。ジャラリ氏は2016年に逮捕された。
スウェーデンとイランの関係は、スウェーデンが元イラン高官のハミド・ヌーリ氏を拘束し、戦争犯罪の容疑で裁判にかけて以来、緊張が高まっている。ヌーリ氏は、1980年代にイランの刑務所で、大勢の政治犯に対し処刑や拷問を行ったとされる。
イランが非難するヌーリ氏の裁判は水曜に終了し、判決は7月に出される予定だ。ヌーリ氏はスウェーデンで終身刑になる可能性がある。
「この2つの問題は関係ない。ヌーリ氏は無実であり、ジャラリ氏はヌーリ氏の事件よりも2年前に逮捕されている。したがって、この2人の交換の可能性はない」とホダイアン報道官は述べ、ヌーリ氏の事件は「政治的な動機によるもの」であると付け加えた。
テヘランとストックホルムの間の緊張が高まる中、イラン当局は金曜、同国内でスウェーデン人男性1人を拘束した。それより数日前、スウェーデン外務省は、イランへの不必要な渡航を避けるように勧告していた。
ロイター