
アリ・ユネス
ワシントン:米海軍は湾岸・中東地域での警備行動を強化している。米海軍司令官の1人が11日、明らかにした。人工知能技術を活用した無人艦が使われている。
バーレーンの米海軍中央司令部、米第5艦隊の司令官であるブラッド・クーパー中将は、アラブニュースが出席したブリーフィングで次のように述べた。「米海軍作戦本部がこの地域で主に重点を置いているのは、地域の同盟国とのパートナーシップの強化と革新的な軍事システムの利用の拡大だ」
「我々の取り組みは2つの主要分野に集中していると言える。一つはパートナーシップの強化、もう一つはイノベーションの加速だ」と同氏は述べた。
米海軍は地域の34カ国とのパートナーシップを拡大しており、最新のパートナーは昨年加わったエジプトだ、と同氏は付け加えた。
紅海、バブエルマンデブ、アデン湾の警備を強化するため、4つある統合海上部隊の1つである多国籍の第153合同任務部隊を新たに編成した、とクーパー氏は述べた。これは、米国と米国の作戦地域内のパートナーとのより良い協力関係を促進することにもつながる。地域の安全保障にとって重要だ。
米海軍は地域の同盟国と協力し、安全保障能力を向上させるため、艦隊内での無人システムおよび人工知能の使用を拡大しようとしている、と同氏は付け加えた。これを実現するためにクーパー氏は昨年9月、第59任務部隊を新たに立ち上げたという。
「新しい無人システムと人工知能を統合することで、海上で一層目を光らすことができる。これまではとてもできなかったことだ」と同氏は述べた。
米海軍は昨年、バーレーンとヨルダンのアカバに無人システムを配備した、とクーパー氏は明らかにした。米国と同盟国は今年2月、IMX22と呼ばれる世界最大の無人演習を中東で実施し、約60カ国が参加した。
クーパー氏は、安全と安定の向上に役立つ新技術を活用するため、地域の同盟国の海軍の連携を強化するよう呼び掛けた。
「無人化技術の革命が起こりつつある今、地域の海軍がより緊密に連携することが求められていると思う」と同氏は述べた。
米海軍とサウジアラビア海軍の連携は広範囲にわたる、と同氏は付け加え、米海軍とそのパートナーが中東地域で立ち上げた任務部隊におけるサウジアラビアの役割とリーダーシップを特に強調した。
「サウジアラビアは数年にわたって統合海上部隊内の複数の任務部隊を指揮してきた。実際、今年の夏にはサウジアラビア人が第150合同任務部隊のリーダーに就任し、北アラビア海やオマーン湾での海上警備行動を指揮するだろう。私たちはこのことにとても興奮している」と同氏は述べた。