• 大部分の死者は、大学その他の学生で授業に戻る途中であった。
• モハメド・アブドゥライ・モハメド大統領は、この攻撃を「凶悪なテロ行為」と糾弾し、アル・シャバブを非難した

モガディシュ：土曜日の朝、ソマリアの首都にある混雑した治安検問所でトラック爆弾が爆発し、多数の学生を含む少なくとも78人が死亡したと、当局は語った。モガディシュでここ2 年以上の間に起きた最悪の攻撃であり、目撃者は、爆発力は数百人の死亡者を出した2017 年の壊滅的な爆撃を思い出させるものだと語った。

ソマリアで週末が終わり仕事に戻るラッシュアワーに爆発が起こった。少なくとも125人が負傷したと、アミン救急サービス部長のアブディカディル・アブドゥルラーマン氏は述べた。首都に大きな黒煙が上がった。

モハメド・アブドゥライ・モハメド大統領は、この攻撃を「凶悪なテロ行為」と糾弾し、アル・シャバブを非難した。この爆破事件は徴税センターを標的にしたものだと、ムハマド・フセイン警部は語った。

遺体が、車の黒焦げた骨組みのそばの地面に横たわっていた。病院では、家族や友人たちが、顔に見るために恐る恐るシートを持ち上げ、多数の死者を調べていた。モガディシュの何百人もの住民は、必死の嘆願に呼応して献血を始めた。

大部分の死亡者は、授業に戻る途中の大学などの学生だったと、オマール・モハムド・モハメド市長は現場で語った。ソマリアの外務大臣は、トルコ人の兄弟2人が死亡したと述べた。

「死者の中には警察官もいたが、大部分は学生だった」と、目撃者のモハメド・アブディ・ハキム氏は語った。ソマリア人は、数十年にわたる紛争が終わり再建しようとしている国の多くの若者たちの死を悼んだ。

犯行声明は即座にはなかったが、アル・シャバブはこうした攻撃を頻繁に行っている。この過激派グループは、数年前にモガディシュから追放されたが、海岸都市の検問所やホテルなど、注目度の高い地域をターゲットにし続けている。

アル・シャバブは、「最適な武器」である独自の爆発物を作ることができるようになっていると、ソマリアへの制裁を監視している国連の専門家たちは今年初めに語っている。同グループは、アフリカ連合の平和維持軍を襲って奪った軍用爆発物にこれまでは頼っていた。

アル・シャバブは、2017年10月にモガディシュで起こり、500人以上の死者を出したトラック爆弾テロに対して非難されていた。このグループは、大衆の広範な怒りを引き起こしたこの爆発に対して犯行声明を出したことはない。政府の弱みを露呈することによって世論を揺るがす戦略がひどく期待外れに終わったことから、アル・シャバブは敢えて自分の犯行だとは主張しなくなったと、一部のアナリストは語った。

「この爆発は、2017年の爆発と似ている。爆発は、私がいた所からほんの2～3歩の所で起こり、その爆発力で私は地面にたたきつけられた。私の全人生でこんな爆発は見たことがない」と目撃者であるアブズラーマン・ユスフ氏は述べた。

ソマリア軍がアフリカ連合軍から今後数ヵ月で、アフリカの角の国の安全に対する責任を引き継ぐ準備ができているかどうかにつき、この攻撃はあらためて懸念を引き起こすこととなった。

ドナルド・トランプ大統領が就任して以来、米国が増加する空爆目標としているアル・シャバブは、ソマリアの南部および中部地域を支配している。年間何百万ドルももたらすビジネスと旅行者からの強奪であると専門家は言う「課税」システムで同グループは資金を調達している。

AP