
ワシントン:EUはテヘラン訪問を楽観的に評価したが、その後の金曜日に米国政府は、イランとの核合意復活は依然として不確実だとした。
米国務省の広報担当者は、エンリケ・モラ特使の訪問を歓迎すると声明を出したものの、「ただ、現時点では合意は確実とは程遠い」と続けた。
同広報担当者は、「イランは、無関係な条件に固執するのか、迅速に合意に至りたいのか、決める必要がある。そうするのが全当事者のためになると信じる」と語った。
「我々とパートナーは以前から準備ができている。イラン次第だ」
ジョセップ・ボレルEU外務政策上級代表の先日のドイツでの発言によると、モラ特使の訪問後、行き詰まっていたイランとの交渉が「再開」されたという。ジョー・バイデン米大統領は、ドナルド・トランプ前大統領によって撤回された協定へ復帰したい意向だが、数多くのイランの要求、特に、強力な革命防衛隊の米国のテロ組織リストからの削除要求を拒否している。
ドイツでのG7会合の傍らでのボレルEU外務政策上級代表の発言によると、EU特使が今週テヘランを訪問し協議した結果「予想を上回る成果が得られた」という。
ボレル上級代表は「交渉が2ヶ月間行き詰まっていたのは、革命防衛隊をどうするかに関して合意に至らなかったためだ」と語った。
ボレル上級代表は「この種の問題は一朝一夕には解決できないが、交渉のブロックは解除されたと言ってよいだろう。合意に至る展望が開けたということだ」と続けた。
イランのホセイン・アミラブドラヒアン外相は、EU特使とイランの交渉担当者との協議は「残る問題を解決するための取り組みに焦点を当てる新たな機会となった」とTwitterに投稿し、ボレル上級代表による評価に同調した。
「米国が決断し約束を遵守するなら、十分で信頼できる成果を実現可能だ」と、アミラブドラヒアン外相は書いている。
一方、モラ特使が金曜日に明らかにしたところによると、彼がテヘランからブリュッセルへのトランジットでフランクフルト空港にいた時、外交ルールに反して同僚と共に短時間拘束されたという。
モラ特使によると、拘束の理由についてドイツ当局から「何の説明も」受けていないという。
「スペインの外交パスポートを持っている公式任務中のEU職員なのに。パスポートと携帯電話を取り上げられた」と、彼はTwitterに書いている。
在ウィーンEU国連大使とEUイランタスクフォース議長も拘束されたという。
「私たちは別々に拘束された」とモラ特使は書いている。
「ウィーン条約違反と思われる拘束について、いかなる説明も拒否された」
ドイツ連邦警察によると、3人の外交官はテヘランから来たことを理由に検査のためにコンピューターシステムによって選抜されたのであって、個人に関するいかなる情報とも関係ないという。
警察は、彼らは40分後に解放されたとしている。
ドイツ外務省はコメントの要請にすぐには応じなかった。
AFP/AP