
サイード・アル・バタティ
アル・ムッカラー:イランが支援するフーシ派が、タイズや他の州の道路の再開に取り組むことになる合同委員会に参加する代表者を指名したことで、フーシ派による戦略都市の包囲の終了への期待が高まっている。イエメン政府関係者はそう話した。
数週間遅れでフーシ派は合同委員会の候補者リストを国連イエメン特使事務所に送付した。タイズを担当するイエメン政府代表団の副団長であるモハメド・アブドゥラ・アル・マハムーディ氏はそう話した。
イエメン第3の都市であるタイズの8年に及ぶ包囲を終わらせようという、フーシ派に対する国内外からの圧力が高まる中、この動きは起きた。
4月2日に発効した、国連の仲介による停戦協定の下、対立する派閥は全ての前線で停戦し、サヌア空港を出発する商用便の運航を許可し、燃料船のホデイダ港への入港を許可し、タイズや他の州の道路の再開を議論する合同委員会の候補者を指名する予定だ。
国連イエメン事務所によると、イエメン政府は4月7日に会議の参加者4人のリストを送付した。国連特使が双方に交渉担当者を指名するよう求めてから3日ほど経っていた。
フーシ派は、代表者の指名を遅らせ、タイズ市内の住民への攻撃を続けており、封鎖解除を真剣に考えていないとして非難されている。
アル・マハムーディ氏は21日、アラブニュースの取材に、フーシ派の代表団にはヤヒア・アル・ラザミ氏、フセイン・ダイフ氏、モハメド・アル・マハトゥリ氏、シュカリ・マヒョブ氏が含まれていると述べた。
「彼らは情報部員だ」と同氏は述べ、「合同委員会は今週、ヨルダンの首都アンマンかどこかで会議を開く可能性がある」と付け加えた。
アル・マハムーディ氏が入っている政府チームには、アブドゥル・カリーム・シャイバン氏、アブドゥル・アジズ・アル・マジーディ氏、アリ・アル・アジャール氏がいる。
「我々は会議の準備をするように言われている」と同氏は話した。
フーシ派にタイズ包囲の解除を求める圧力は強まっている。イエメン政府は、燃料船約12隻のホデイダ港への入港を許可し、商用便2機のサヌア空港からの出発を円滑化し、タイズの将来に関する会議の代表者を指名するなど、停戦協定の公約を実行に移している。
めったにないことだが、フーシ派への抗議として数百人の人々が、フーシ派の狙撃兵に撃たれる危険性があるにもかかわらず、包囲されているタイズの東外れにある閉鎖された道路の近くで、金曜日の礼拝のために集まった。
礼拝の後、人々は張り紙を掲げ、道路の再開と包囲の終了を求めるスローガンを唱えた。
活動家のアブドゥル・ジャバル・ノマン氏はアラブニュースの取材に、タイズを取り囲むフーシ派の検問所を避けようとして、危険なでこぼこ道で多数の死者が出たと話した。
毎日行われている抗議デモの目的は、封鎖下の住民が苦しい状況にあることを強調することだ、と同氏は述べた。
「包囲が解除されれば、人々は都市間を容易に移動できるようになり、基本的物資の価格は下がり、燃料は公定価格で販売されるようになるだろう」と同氏は述べた。
海外では、サウジアラビア・イエメン・西側の外交官や高官がフーシ派に対し、封鎖を解除し、戦争終結に向けた取り組みに参加するよう圧力を強めている。
サウジアラビア副国防相ハーリド・ビン・サルマン王子が世界、主に国連に求めたことは、包囲を解除し、ホデイダ港からの収入を中央銀行に入金し、和平イニシアチブを遵守するようフーシ派に命じることだった。
ワシントンでティム・レンダーキング米イエメン担当特使と会談した後、ハーリド王子は以下のツイートをした。「停戦のモメンタムは強いままだが、国連と国際社会がフーシ派に圧力を掛け、タイズの道路を再開させ、ホデイダ港の収入を入金させ、和平案に関与させる必要性を再確認した」
イエメンのアハメド・アワド・ビン・ムバラク外相はワシントンで米国のブレット・マクガーク中東・北アフリカ調整官と会談し、停戦を尊重しタイズの道路を再開するようフーシ派に世界的な圧力を掛けるよう求めた。
「私が強調したのは米国への感謝と、フーシ派(#Houthis)に停戦(#truce)を遵守し、タイズ(#Taiz)包囲を終わらせるよう圧力を掛ける必要性だ」とムバラク外相はツイートした。
ワシントンのイエメン大使館は、フーシ派が封鎖を、圧力を掛ける方策として利用していると非難した。そして、包囲によってタイズの住民数千人がイエメンの他の地域から隔絶されていると付け加えた。
「イエメン第3の都市であるタイズ(#Taiz)の数十万人の人々は毎日、2015年以来、包囲された都市に封じ込められたように感じている。政治交渉の切り札として利用するためだけに、フーシ派(#Houthis)はこの都市をイエメンの他の地域から隔離した」と同大使館はツイートした。