
ロイター、バグダッド
イラクのデモ参加者を米国大使館から押し戻すため、催涙ガスが発射されたことをAFPは火曜日に報じた。
1,000人規模の抗議参加者と民兵組織の兵士が、バグダッドにある米国大使館の正門の外に集まり、イラク国内にあるイランが支援する民兵組織基地への空爆を非難した。
米国大使および他のスタッフは大使館から避難したと、2人のイラク外務省関係者が火曜日にロイターに語った。
大使とスタッフは安全面での懸念から大使館を離れた。ある関係者は、大使館の警備スタッフ数名が大使館に残っていると述べた。
米軍は、イラク軍基地へのロケット弾による攻撃で、米国の民間業者が殺害されたことを受け、日曜日にカタイブ・ヒズボラ民兵組織に対して空爆を実施した。
政治システムに反対する大規模な抗議活動でイラクが揺らいでいるタイミングに行われたこの空爆によって、イラクが米国とイランの間の代理紛争にさらに引き込まれる危険性がある。
抗議参加者の中には門に向かって石を投げる者もいれば、「ノー、ノー、アメリカ! …ノー、ノー、トランプ!」と繰り返し大きな声で叫ぶ者もいた。大使館への侵入を防ぐため、イラクの特殊部隊が正門周辺に配備された。
イランに支援されたアサイブ・アルフ・アル=ハック民兵隊の指導者であるカイス・アル=カザーリ氏をはじめ、多くの民兵組織最高幹部が抗議活動に参加した。カタイブ・ヒズボラの旗が建物を囲む塀に掲げられた。
ほぼ毎日、何千人ものイラク人がデモ活動を行い、カタイブ・ヒズボラといった民兵組織やイラクのアーディル・アブドゥル・マフディー首相の政府を支援するイラン人後援者などを非難している。
アブドゥル・マフディー首相は、少なくとも兵士25人が死亡し、55人が負傷することとなった空爆を非難した。