
エルサレム:イスラエル軍は1日、ヨルダン川西岸地区南部で、ナイフを持って兵士に近づいてきたパレスチナ人女性を銃殺した、と述べた。パレスチナの高官がその女性の死亡を確認した。
イスラエル軍の声明によると、この“刺殺未遂”事件は、ヘブロン市北部のアルアラウブ難民キャンプ近くで発生したという。
「ナイフで武装した襲撃者が、国道60号線で通常の安全保障活動を行っていたイスラエル国防軍(IDF)の兵士に向かってきた。兵士たちは実弾を撃って対応した」。同軍はこう述べ、次のように続けた。「IDF側の負傷者は報告されなかった」
パレスチナ保健省は、女性は胸部を銃で撃たれて死亡したと述べた。女性はゴフラン・ワラスナさんと判明したという。パレスチナの公式通信社ワファは、彼女は31歳だったと述べた。
3月後半以降、イスラエル市民を中心とした19人(イスラエル国内18人と西岸地区のイスラエル人入植者1人を含む)が、パレスチナ人およびイスラエル系アラブ人の襲撃によって殺害された。
これらの襲撃に対し、イスラエル治安部隊は、同国内および西岸地区、そして特に戦闘の火種を抱えるジェニン北部地域で襲撃を行って報復。イスラエル系アラブ人の襲撃者3人と警察の特殊部隊員1人が死亡した。
西岸地区では、これまでに36人のパレスチナ人が殺害されてきた。これらの死亡者の中には、過激派と疑われる人物だけではなく、ジェニンで襲撃事件を取材中だったジャーナリスト1人と事件を見ていた人々を含む非戦闘員もいる。
AFP