
アラブニュース
ドバイ:イランが拿捕した2隻のギリシャ船籍タンカーの1隻である「デルタ・ポセイドン」がケシュム島の北東海岸に移動させられた。海上輸送監視サービス「TankerTrackers.com」が4日、伝えた。
このタンカーは、これまで置かれていたララク島から移動させられた。ララク島は1987年以来イラン有数の石油輸出地点だ。
「この2隻のタンカーは現在、ほんの1海里離れたところにある」と、原油輸送・貯蔵を追跡するTankerTrackers.comはツイッターに投稿した。
UPDATE: DELTA POSEIDON has now been relocated from Larak Island to a spot off the northeast coast of Qeshm Island, so the two tankers are now separated by merely a nautical mile. We expect them to remain here for the duration of their captivity by the IRGC. SkySat pic by @planet pic.twitter.com/ITJTsBGPre
— TankerTrackers.com, Inc. (@TankerTrackers) June 3, 2022
2隻目のギリシャ船籍タンカー「プルーデント・ウォリアー」は、イラン南岸のバンダルアバス沖に停泊していると報じられている。
「この2隻は、イラン革命防衛隊に拿捕されている間、ここにとどまると予想している」とTankerTrackers.comは発表した。
イラン革命防衛隊は 5月27日、アラビア湾海域にいた2隻を拿捕した。これは、ギリシャ沖で船に積まれていたイラン産原油を米国に押収され、返還されていないことへの報復だ。
イランに厳しい制裁を課している米国が原油の貨物を押収する前に、ギリシャ当局は南部エビア島の海岸の近くでイラン船籍の「ペガス」を押収していた。